【ケンタッキーダービー】武豊ラニは9着 人気のナイキストが無敗を守る

現地時間5月7日(土)、アメリカのチャーチルダウンズ競馬場で第142回 ケンタッキーダービー(G1)(3歳 1着賞金:124万米ドル 約ダート2000m)が行なわれ、日本から武豊騎手とのコンビでラニ(牡3、栗東・松永幹厩舎)が出走。

後方3~4番手からレースを進めると、終盤はじわじわと脚を伸ばし、大外を回りながらも最後は着順を上げ、9着(20頭立て)。日本調教馬としてスキーキャプテン以来、21年ぶりのケンタッキーダービー挑戦となったが、快挙はならなかった。

勝ったのは戦前から人気を集めていたM.グティエレス騎手騎乗のナイキスト(牡3、米・D.オニール厩舎)。2着にはエグザジャレイター(牡3、米・K.デザーモ厩舎)、3着にはガンランナー(牡3、米・S.アスムッセン厩舎)が続いて入線した。勝ちタイムは2.01.31。

勝ったナイキストはこれでデビュー以来G1・5勝を含む8戦8勝。エクリプス賞最優秀2歳牡馬も受賞している。昨年はアメリカンファラオが37年ぶりにトリプルクラウンを達成しているが、アメリカクラシック三冠の1冠目に見事輝き、2年連続の誕生となるか。馬主はReddam Racing LLC、生産者はSummerhill Farm。馬名の意味由来は「電気・電子用語」。

ラニに騎乗していた武豊騎手は「最後は外を回って行っているからね。4角からちょっといい脚で伸びはしたけど、最後はさすがに脚が止まった。タフレース。ヒー・ニード・モア・スピード。
まあ、想定していた感じのレースになったけど、スピード負けやね。完全に。コンディションは悪くなかったし、この難しい馬で、この難しい環境の中で人馬ともベストを尽くしたと思う。スタッフとも色々相談して工夫して思い通りにいったけど、ケンタッキーダービーだからね。それが敗因だね。でも、ベルモントSを考えれば楽しみはある。今日の経験は大きい。次に繋げたい」と次戦を見据えた。

また、管理する松永幹夫調教師は「難しい馬で色々心配したが、いい状態で送り込めました。パドックや馬場に人が多くて少し興奮気味でしたね。いつもよりスタートがもっさりしていましたよ。それでも最後はジリジリと来ました。次はベルモントSが本線ですが、プリークネスSも考えます」とレースを振り返った。

ラニは3月に行われたUAEダービーを制し、そのままアメリカへ遠征。今後も現地に滞在し、米クラシック三冠目のベルモントS(G1)に出走する見込み。距離延長でひと押しなるか、注目が集まる。

ナイキスト
(牡3、米・D.オニール厩舎)
父:Uncle Mo
母:Seeking Gabrielle
母父:Forestry
通算成績:8戦8勝
重賞成績:
16年ケンタッキーダービー(G1)
16年フロリダダービー(G1)
15年BCジュヴェナイル(G1)
15年フロントランナーS(G1)
15年デルマーフューチュリティ(G1)
16年サンヴィセントS(G2)

ラニ

ラニ

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