【ヴィクトリアM】ミッキー楽々先着 池江寿師「期待を裏切らない仕上げに」

11日、ヴィクトリアマイル(G1)の追い切りが栗東トレセンで行われた。
前走、阪神牝馬S2着のミッキークイーン(牝4、栗東・池江寿厩舎)は、CWで4Fから53.3-38.2-12.2秒をマーク。準OPエアカミュゼを0.3秒追走し、馬なりのまま0.3秒先着した。不良馬場の中での最終追いだったが、終いは鋭く良い反応を見せて、本番に向けて万全の仕上がりだ。

追い切り後、管理する池江泰寿調教師の一問一答は以下の通り。

●「悪いことが重なった」前走。悲観は全く無い

-:まず、最終追い切りを終えたミッキークイーンについて、今の一言をお願いします。

池江泰寿調教師:先週に結構速いところをやったのでね。今週はあまりやり過ぎないようにと思っていましたが、思い通りの調整が出来てホッとしています。

-:さて、前走の内容について振り返っていただきたいのですが、阪神牝馬Sは久しぶりのマイル戦で、クビ差2着という結果でしたが、どのように映りましたか?

池:この春はヴィクトリアマイルを最大目標にしていたので、マイルの流れを経験させておくためにも前走を選択しました。ゲートを五分に出たのでその点での収穫はありましたが、もう少し促して流れに乗せていれば、今回にもっと繋がるレースになったのかなとも思いますし、ポジション獲りの差も出たと思います。レース自体も前残りで、前の馬が外々に張っていったので、内に入れたらスローペースの分、馬群がバラけないので、ちょっと行き場を失うシーンもありました。悪いことがいくつか重なった中での2着で、内容はそんなに悪くないのかな、という感じです。

池江泰寿

-:末脚もしっかり33.3秒というタイムで上がって来ましたね。

池:踏み遅れながらのタイムなので、外々を回していたらもっと切れたと思います。

-:レース後は短期放牧にも出されたようですが。

池:そうですね、いつものパターンです。

-:帰ってきてからの様子はいかがですか。

池:変わりなく順調ですね。

-:今週の追い切りですが、先ほど「ホッとした」とおっしゃっていましたが、どんな指示で追い切られたのでしょうか。

池:今週は半マイルだけの併せ馬にしたのですが、ラスト1ハロンぐらいで馬体を併せて、あとは終いを伸ばして体をほぐすような感じで、追わなくていいので、という感じで指示をしました。その通りに乗ってくれて、非常に良い調教が出来たと思います。

-:内をスーッと伸びてきましたね。

池:そうですね、やればいくらでも出てしまうので、あれくらいでセーブしておかないと、という感じです。

-:4ヶ月ぶりの競馬の後、ということですが、以前と比較してミッキークイーンが成長したところがあれば教えて下さい。

池:1回使うと変わってくる馬なので、1度使っている上積みはあると思いますね。

-:ミッキークイーンはここまで3着以下がジャパンCだけということで、そこで敗れたショウナンパンドラも登場してきますが、他の有力馬と比べて、対・ショウナンパンドラという思いなどはありますか。

池:やっぱり競馬というのは18頭でやるわけですから、1頭だけに注目するということはないですね。どの馬が勝つかわからない、それが競馬なので。どの馬も警戒しながら、という感じですね。

ミッキークイーン

●昨年、出走できなかった桜花賞の悔しさを晴らせるか

-:さて、主戦の浜中騎手が今週から戻って来ましたが、この辺りはどうでしょう。何かお話はされましたか?調教にも騎乗されていましたが。

池:そうですね、本当に心強いなと思いますね。いくつか話しましたね、土曜日にどのくらい騎乗馬が集まっているとか、聞きました。

-:ミッキークイーンについての感触などはお話されたのですか?

池:前走のことも含めて、2人なりの分析をしたり、あとは浜中騎手がルメール騎手に話を聞いたりした、ということを僕に教えてくれたり。ということを話しましたけども、あまり深くは話してないですね。

-:3歳時には二冠牝馬となって、3つ目のG1タイトルへの期待もあると思いますが、どうでしょうか?

池:去年は桜花賞に出走することができなくて悔しい思いをしましたが、今年は目標としているレースには出れそうなので、出るレースはきっちり仕上げて、いい結果が残せるようにしていきたいと思います。

-:ファンの皆さんへのメッセージもお願いします。

池:オークスを勝った辺りから、沢山の皆さんに応援していただいて、そのおかげで秋華賞も勝ちましたし、今回もかなり支持していただけると思うので、皆さんの期待を裏切らないように、しっかり馬を作っていきたいと思います。