【日本ダービー】1週前 万全オーディン「ダービーのために京都新聞杯を使った」

19日、日本ダービー(G1)の1週前追い切りが栗東トレセンにて行われた。

毎日杯、京都新聞杯を連勝。『キズナローテ』で挑むスマートオーディン(牡3、栗東・松田国厩舎)は、助手を背にCWコースで古馬準オープンのプロクリスと併せ馬を行い、6F85.0-68.8-53.6-39.2-11.9秒をマーク。3馬身ほど先行したパートナーに対し、直線は楽な手応えのまま並びかけ、ゴールでは0.2秒先着を果たし、順調な仕上がりを見せている。

機敏な動きを見せた愛馬に松田国英調教師は「先週はレース直後ということもあり短期間ながら緩めた分、今週は火、水曜と長めを乗って追いきるための状態をつくってきました。最後の1Fだけ絵になる調教をしました。そこまではコントロールに専念できていましたね。ただ守りすぎてもダメだけど、オーバーワークになりすぎない調教ができました」と笑みを浮かべる。

松田国英厩舎といえばNHKマイルCからダービーという、それまでの常識を覆すローテーションでキングカメハメハが連勝、クロフネがNHKマイルC、タニノギムレットがダービーを勝つなど実績を残してきたが、スマートオーディンの父ダノンシャンティはダービーを直前で断念。息子は同じ週のNHKマイルCではなく、京都新聞杯から頂上決戦に向かうローテーションを組んだ。「NHKマイルCでも勝ち負けになったと思うけど、ダービーのために京都新聞杯を使いました。ただ勝つだけではなく、内容などしっかりとまとめないといけなかったレース。そういう点もクリアしたと思います」と師も仕上がり過程に胸を張る。父の無念を晴らす舞台はすぐそこまで来ている。

スマートオーディン

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