【日本ダービー】サトノダイヤモンド大目標で巻き返しへ「どんな競馬でも出来る」

5月29日(日)に行われる日本ダービー(G1)の最終追い切りが栗東トレセンにて行われた。
サトノダイヤモンド(牡3、栗東・池江寿厩舎)&プロフェット(牡3、栗東・池江寿厩舎)を管理する池江泰寿調教師の一問一答は以下の通り。

●課題よりも期待を持って反撃へ

-:では、サトノダイヤモンドについてうかがいます。朝一番で最終追いきりが終わりました。手応えの程はいかがでしたか。

池:全体的に良かったと思います。指示としては、終いをしっかり伸ばして来るよう伝えました。

-:では、前走のお話をうかがっていきます。皐月賞、振り返っていただけますか。

池:久々でしたが、それでも何とかなるんじゃないかなと思っていました。さすがに甘かったですね。

-:前走でみえてきた課題と言うものはありましたか?

池:ひと叩きしたら上積みのある馬なので、課題と言うよりは、今回は期待が大きいですね。

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-:今回は中5週になりますが、前走後の調整についてお聞かせください。

池:前走後は放牧に出ずに厩舎で調整しました。

-:そして、調教過程についてもうかがいますが、1週前もCウッドコースで併せ馬という形でした。

池:2週前の動きがちょっと鈍かったので、少し良くなったなという感じは受けました。

-:それを受けての今日ですが、改めてどのように思われましたか。

池:良かったと思います。

-:皐月賞の時点では、ダービーでピークに持っていくというお話をされていました。思い描いているイメージになっていますか。

池:ある程度のところまではきていると思います。

●2つ、3つと勝ちたいレース それがダービー

-:今回は初めてのコース、東京の2400mとなりますが、これについてはいかがでしょう。

池:まだ走ってみないとなんとも言えない、というのが正直な気持ちです。こなすんじゃないかなと期待はしておりますが。

-:理想の流れや、位置取りなどはありますか。

池:現段階ではあまりイメージしていませんね。

-:鞍上のルメール騎手とは何かお話されましたか。

池:いえ、まだ何も。これからも「任せたよ」と一言言うだけです。

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-:相手関係ですが、皐月賞を走ってみてわかってきた部分もあるかと思われます。

池:違う路線からのメンバーもいるし、コースも違ってくるので。今年はレベルも高いですし、全頭警戒しないといけないなと思います。

-:しかし、この馬もすごい脚を持っていますから、自身を持って臨める部分もあるのではないでしょうか。

池:そうですね。自信もありますね。

-:池江調教師はオルフェーヴルでダービーを勝っていますが、ダービーというレースへの思いを教えていただけますか。

池:小さい頃からの夢なので。一つ勝っていますけど、2つ、3つ勝ちたいなと思わせるレースですよね。他にもG1色々勝たせてもらっていますが、買ったときの嬉しさとかが強烈によみがえってくるレースって言うのは、やっぱりダービーですね。

-:では、サトノダイヤモンドについて、改めて意気込みをお願いします。

池:前走の皐月賞は1番人気に支持していただいたのですが、期待を裏切ってファンの皆様に申し訳なかったので、今回はきっちりとその借りを返したいですね。もう一度応援していただきたいなと思います。

●前々で持ち味を活かしたいプロフェット

-:では、もう1頭、プロフェットについてもうかがいます。こちらも前走は皐月賞でした。

池:ある程度流れたのでポジションと言うのは正解だったと思うのですが、プロフェット自身は後方から脚を使う追い込み馬ではないので、やはり自分のスタイルでいかないといけないかなと、課題が見えたレースでありましたね。

-:やはりその課題を克服するための中間だったと思いますが、いかがでしたか。

池:あまり使い込むと体が減ったりテンション上がったりするタイプですが、中5週ありましたので、前走と同じぐらいで出せるかなとは思います。

-:この馬も、サトノダイヤモンドと併せ馬を続けてきました。

池:そうですね。ちょっと強い相手と併せていてかわいそうだったんですけど、競馬は別物で、長く良い脚を使うのでね、前々で流れに乗れればしぶとく上位に食い込めるのではないかなと思っています。

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-:プロフェットもはじめての東京2400となります。

池:そうですね、こちらもやってみないとわからないのですが、血統的には十分こなせるんじゃないかなと思います。

-:こちらは具体的なレースプランいかがでしょうか。

池:先ほど申し上げたとおり、後方からキレる脚は使えないので、前々で流れに乗って長くいい脚を使ってもらえればと思います。

-:では、プロフェットについても意気込みをお願いします。

池:割りと早い時期から活躍している馬なんですが、なかなか体質的なものや気性的なもので使い込めなくて重賞を一つしか勝っていないのですけれども、秘めている能力はかなりものがありますので、ダービーという舞台で秘めている能力が爆発しないかなと思っております。

-:(代表外の質問として)ダービーを走る上での、サトノダイヤモンドの強みはなんですか。

池:センスですね。どんな競馬でも出来るところです。それは、武器でもあり弱点でもあります。皐月賞ではそれが仇となりましたが、今回はそれが強みになると思います。