【安田記念】1週前 衰えは皆無 7歳フィエロ「前走はコース取りの差」

25日、安田記念(G1)の1週前追い切りが栗東トレセンにて行われた。

前走、マイラーズC4着のフィエロ(牡7、栗東・藤原英厩舎)は、新たにコンビを組むC.ルメール騎手と坂路で初コンタクト。古馬準オープンのサクセスグローリーを0.4秒追走し、ゴール前で鞍上が右ステッキを入れるとスッとパートナーを突き放して0.3秒先着。4F53.4-38.6-24.8-12.6秒のタイムで1週前追い切りを終えた。

田代調教助手は「今週はルメールを乗せて坂路で強め程度で感触を確かめてもらったけど、楽に先着していい反応でしたね。ええ、前走を使ってこの馬らしい活気が戻ってきました」と、その動きに合格点のジャッジ。

1番人気に支持された前走は、やや消極的な内容で、消化不良の4着。それでも「前走は内枠、内を走った馬が上位を独占していた。うちのは大外を回していましたから、そのコース取りの差もあった。そんな中でも差のないところまで伸びてきたし、力は見せています。前哨戦としたら内容は悪くなかったと思います」と陣営は前を向く。

マイルCSで2年連続2着の実力馬ながら、まだG1タイトルを手にしていない無冠の大器。その攻め内容からも衰えは微塵も見られず、リーディングトップジョッキーの手腕に大きな期待が掛かっている。

フィエロ