リオンディーズ巻き返しならず5着 ミルコ「リラックスさせたかった」

●5月29日(日) 2回東京12日目10R 第83回日本ダービーG1)(芝2400m)

昨年の朝日杯FS勝ち馬リオンディーズ(牡3、栗東・角居厩舎)は6枠12番からのスタート。皐月賞では積極的に先行策をとるも、ハイペースで失速したことを踏まえたか、後方からのレースを選択。しかし、ミルコ・デムーロ騎手が「リラックスして走る事が出来ませんでした」とレース後に語ったように掛かり気味に1コーナーを回った。

向こう正面では、落ち着いた素振りを見せ、最終コーナーでもジッ我慢をしたまま直線勝負へ。やや入り組んだ内を選び、スペースを探しながらの追い出し。すぐ前のマカヒキをマークしたまま末脚を伸ばすも、上位勢のキレに及ばず5着で祭典を終えた。

鞍上は「直線で伸びたけど、最後は止まってしまいました。スタートはもう少し出したかったですね」とゲートに悔いが残った様子。兄エピファネイアが2着に甘んじた因縁のレースで、その雪辱を果たす事は出来なかった。

角居勝彦調教師は「チグハグな競馬になってしまいましたね。折り合いもつきませんでした。秋は未定ですが、菊花賞は難しいでしょうね」と言葉少なにレースを振り返ったが、折り合い面という課題はまたしても浮き彫りに。今後は2歳王者の復権なるか、陣営の手腕が試されそうだ。

リオンディーズ