【宝塚記念】池江寿師 ラブリー&ノブレスで宝塚記念V4へ虎視眈々

22日、宝塚記念(G1)の追い切りが栗東トレセンで行われた。
昨年の覇者ラブリーデイ(牡6、栗東・池江寿厩舎)は、先週に続いてC.ルメール騎手が手綱をとり、古馬オープンのトーセンレーヴと併せ馬。0.5秒追走し、終い気合を付けると力強いフットワークで交わし去って2馬身ほど先着。タイムは6F83.2-67.5-52.6-38.9-12.0秒をマークした。

また、鳴尾記念で今年2つ目、通算で4つ目の重賞タイトルを獲得したサトノノブレス(牡6、栗東・池江寿厩舎)は、和田竜二騎手を背にCWコースで古馬500万のオリハルコンに胸を貸し、6F81.4-65.5-51.2-37.4-11.6秒でフィニッシュ。0.6秒追走したパートナーに0.2秒先着を果たした。

管理する池江泰寿調教師は、勝てば宝塚記念最多タイの4勝目、ラブリーデイが勝てば史上2頭目の連覇達成という記録もかかっているが、いつものようにリラックスムード。静かに愛馬をターフに送り出す。

池江泰寿

好仕上がりで帰国初戦を迎えるラブリーデイ




追い切り後、池江泰寿調教師の一問一答は以下の通り。

●帰国後も順調に調整が進んだラブリーデイ

-:まずラブリーデイからうかがいますが、今日はCWでの追い切りでした。動きはいかがでしたか?

池江泰寿調教師:上がり重点でしたけども、良かったと思います。

-:今日の目的、指示はどんなものだったでしょう?

池:目的はコンディションを整えることですね。指示はラスト、上がり重点でシッカリやってほしいと。

-:香港から帰国してのレースとなりますが、そのあたり、中間から含めての状態はいかがでしょうか?

池:疲れが取れるのも早かったですし、立ち上げるのもスムーズでしたね。

池江泰寿

連覇へ向けて仕上がげに抜かりはない


-:香港のレースを振り返っていただきたいのですが、4着。どのように見ていらっしゃったでしょうか?

池:馬場が悪かったので、厳しかったですね。

-:それでも力を見せたレースだったと思います。

池:そうですね。以前よりはパワーも付いているのでね。ああいう馬場は苦手ですが、何とか4着に踏ん張ってくれたのはパワーが付いている証拠なのかなと思いました。

-:去年制覇した宝塚記念ですが、去年とはローテーションが違います。そのあたり、去年と比べて馬の状態はいかがでしょうか?

池:去年は上り調子だったのでね。今回は過程は違うのではないかと思います。

-:その中でも十分走れる状態にはあると?

池:そう思います。

●帰国後も順調に調整が進んだラブリーデイ

-:去年制覇した舞台ですが、今年は雨の影響があるかもしれないといわれています。そのあたりの馬場状態は?

池:それも含めて競馬なのでね。梅雨時というのは分かっているので、それを承知した上での出走です。

-:道悪というのは、この馬にとってはどうでしょうか?

池:マイナスですけども、それも承知の上です。

-:ライバル関係も揃っていますが、そのあたりは?

池:頑張ってくれると思います。

池江泰寿

宝塚記念4勝目を狙う池江泰寿調教師


-:池江調教師にとっては歴代最多に並ぶ宝塚記念4勝目というのがかかっていますが、そのあたりのお気持ちは?

池:今聞いて、初めて知ったのですが、あと調教生活は二十数年ありますので、頑張りたいと思います。

-:ラブリーデイはファン投票で2位に選ばれた、とてもファンの多い馬ですが、ファンの皆さんに向けてメッセージをお願いします。

池:これだけのメンバーの中で2位に支持していただいて本当にありがたく思います。その期待に応えられるよう頑張りたいと思います。

●歳を重ねてメジロの血が開花したサトノノブレス

-:次にサトノノブレスについてのお話をうかがいます。CWでの調教でしたけども、今日の動きはいかがでしたでしょうか?

池:ノブレスも上がり重点でしたけども、良かったと思います。

-:力は出せるという状態と見ていいですね。

池:そうですね。

-:前走の鳴尾記念は強い勝ち方でしたが、振り返っていただけますか?

池:開幕週で馬場も硬かったのでね。この馬向きだなと思いましたし、川田ジョッキーが、切れないのですが、長くいい脚を渋太く使うというこの馬の特長をうまく引き出してくれたのではないかと思いました。

-:そこから更に上積みがあると見てよろしいでしょうか?

池:状態に関しては若干の上積みはあると思います。前走も状態は良かったので、大幅に上向きではないですが、いい状態をキープという感じですね。

池江泰寿

パートナーを一気に突き放したサトノノブレス


-:今年に入って重賞2勝を挙げていて、また充実期に入ったという印象もあるのですが?

池:メジロ牧場生産なのですが、やはりメジロ牧場の奥の深さというか、歳を重ねる毎にどんどん力を付けていくという、そういうものを改めて感じさせてくれましたね。

-:この豪華メンバーの中での1頭ということにもなりますが、ファンの皆さんに向けてメッセージをお願いします。

池:伏兵の1頭ですけども、何とか一発を狙っていますので、応援よろしくお願いします。

-:(想定質問後、道悪について)

池:手脚が長くて、跳びがきれいなので、良馬場の、しかも硬い馬場が合っていると思います。ただ、こなせないことはないですね。小倉記念を勝った時も台風一過で馬場が緩かったのですが、その馬場はこなしてくれたので、それくらいだったらいいですね。