【トレセンPOG通信】アエロリット放牧 秋に戦列復帰へ

19日の東京新馬(芝1400m)を快勝したアエロリット(牝2、美浦・菊沢厩舎)。レースでは、2番枠からスタート。序盤こそハナに行ってしまいそうなほどのダッシュをみせたが、鞍上も焦らず下げて離れた2番手をキープ。馬群が凝縮し始めた直線入り口付近で先頭に並びかけると、僅かにステッキが入ったのみで、後続を突き放しV。目一杯に追われることなく、上がり3Fも11.3-11.2-11.2秒でまとめた点にも非凡さを窺わせた。

「中間は前向きな気性を感じていたけれど、装鞍所では落ち着いていたし、パドックでは牡馬がギャンギャン言っているのに凄く落ち着いていましたよ。口取り撮影でようやく鳴いたくらいで、ドッシリしていたね」と菊沢隆徳調教師は精神面を評した。若駒ならば、一度、使ってテンションが上がることは多々あるものだが、22日に厩舎へ伺ったところ、落ち着き払った様子が際立った。

今後は放牧を挟んで、秋競馬での復帰が濃厚だ。「金曜には放牧へ出ます。また、秋に頑張ってほしいですね」と師。現3歳世代の牡牝クラシック2冠では3勝+2着3回とディープインパクト産駒の活躍が目立ったが、クロフネ産駒からヒロイン誕生となるか。秋の復帰を心待ちにしたい。

アエロリット