【セレクトセール】億超え間違いナシの注目馬を特集!ジャスタウェイ産駒も初登場!

2016年のセレクトセールもいよいよ7月11日(月)、12日(火)に迫ってきた。今年も会場になるノーザンホースパークを所有しているノーザンファームを中心に、超良血馬の上場が予定されている。ここでは億超えも予想される期待馬たちを取り上げたい。

1日目に行われる1歳市場には、ノーザンFから7頭のディープインパクト産駒が上場。
その中で最初に登場するのがシャムロッカーの2015(牡1、父ディープインパクト、上場番号19番)だ。母のシャムロッカーはオーストラリアのAJCダービー、VRCオーストラリアンギニーと2つのG1を制し豪3歳牝馬チャンピオンに輝いた名牝。今年2歳を迎える全姉のディープシーもセレクトセールに上場され、ドバイのシェイク・ファハド殿下が牝馬ながら9936万円の高値で落札し、イギリスに輸出された。牝馬で9000万ならば、億超えは堅そうだ。

セレクトセール


オーサムフェザーの2015(牡1、父ディープインパクト、上場番号107番)は現役時代にBCジュベナイルフィリーズなどG1を3勝し、北米で10勝を挙げ米国2歳牝馬チャンピオンに輝いた。この馬自身が2番仔で、半姉ギエム(牝2、父Medaglia d'Oro)はサンデーRで4000万円の募集価格。父がディープインパクトに変わって、牧場側の期待の大きさがわかる。この馬も資格は十分だ。

ベネンシアドールの2015(牡1、父ディープインパクト、上場番号134番)は、重賞2勝、JC、宝塚記念で2着に入ったデニムアンドルビーを全姉にもつ。祖母はフェアリードールで、いとこにトゥザヴィクトリー、サイレントディールらがいる良血。この一族は確実に勝ち上がるようにアベレージの高さだけでなく、活躍馬をコンスタントに出し続ける優秀な牝系。血統を見ての国内での実績は1歳馬市場の中でもトップクラスだろう。

1歳馬の中で目玉とも言える存在がドバイマジェスティの2015(牡1、父ディープインパクト、上場番号156番)。ひとつ上の全兄、アルアインはサンデーRで1億円の募集であったことからも、この血統にかかる期待は大きい。上も馬っぷりの良さで評判になっているが、この馬も負けてはいない。どのくらい値段が上がるのか注目の存在だ。

ディープ産駒以外であれば、今年のオークス3着馬ビッシュの半妹、バランセラの2015(牝1、父キングカメハメハ、上場番号7番)、朝日杯FSを制したアジアエクスプレスの全弟、ランニングボブキャッツの2015(牡1、父ヘニーヒューズ、上場番号61番)あたりが見どころか。

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昨年のセレクトセール2日間を通じて、最高価格となる2億3500万円で落札されたジョコンダ2の2014
兄は昨年のダービーで3着のサトノクラウン


メインとなる2日目の当歳セリもバラエティ豊か。1歳馬市場同様にこちらもディープインパクト産駒の良血馬が上場される予定だ。
セリ全体で一番の目玉になると思われるのがマルペンサの2016(牡0、父ディープインパクト、上場番号389番)だ。全兄はサトノダイヤモンド。兄はこの春クラシックで惜敗が続き涙を飲んだが、その安定したレースぶりはハイレベルと言われている3歳世代でもナンバー1で、弟にも期待がかかるのは当然といったところか。ミリオンホースになるのはほぼ間違いなさそう。日本のみならず世界から注目を集める良血馬ではなかろうか。

イルーシヴウェーヴの2016(牡0、父ディープインパクト、上場番号328番)の母は欧州で6勝を挙げ、仏2000ギニーを制した実績を持つ。これまで配合されてきた種馬を見ても、ガリレオ、フランケル、そしてディープインパクトとかなり期待されていることがわかる。欧州の名馬との組み合わせから国内最高の種牡馬に父が替わり、どのような競走馬になっていくのか、夢は広がる。文句なしでミリオンホース候補だ。

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そして、当歳市場には今年も新種牡馬の産駒が上々される。今年の注目株は何と言ってもレーティングで世界一になったジャスタウェイ。20頭が上場を予定している。

アドマイヤテレサの2016(牡0、父ジャスタウェイ、上場番号380番)はオーストラリアのコーフィールドCを制した兄・アドマイヤラクティがハーツクライ産駒であったので、4分の3同血ということになる。父と志し半ばでこの世を去った兄ともに世界の舞台で活躍したことから、世界から注目を集めそうだ。

レイズアンドコールの2016(牡0、父ジャスタウェイ、上場番号305番)も父の産駒の中では注目を集めそうな存在。ひとつ上の半兄、モンドキャンノは函館で早くも新馬勝ちを決めた。ジャスタウェイ自身はその素質が開花したのは4歳秋だったが、この一族は割と早い時期から結果を出す傾向にあり、父と母の長所がうまく融合すれば、クラシックでの活躍も期待できそう。

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2014年のドバイDF(現ドバイターフ)を圧勝!同年の世界レーティング1位に輝いたジャスタウェイ


その他、注目を集めそうな馬を挙げていくと、マンデラの2016(牡0、父ディープインパクト、上場番号485番)の全兄は重賞2勝、皐月賞2着のワールドエースで、この馬も高値が付きそうな予感。
グローリアスデイズの2016(牝0、父キングカメハメハ、上場番号453番)は半姉に今年のスイートピーSを勝利し、オークスでも4着と健闘したジェラシーがいる。近親にもヴィクトリー、リンカーンら活躍馬が揃った名門牝系出身。牝馬だがキングカメハメハ産駒は上場頭数が少なめなので、プレミア感がある。
シャムロッカーの2016(牡0、父オルフェーヴル、上場番号437番)は1歳馬市場で兄が注目を集めている。父にとって今年が2年目の産駒となるが、良血牝馬に配合され、この馬も兄と同様に期待は大きい。
そして、当歳市場のオープニングを飾るシーズオールエルティッシュの2016(牡0、父ロードカナロア、上場番号301番)も忘れてはいけない。兄姉はここまで4頭がデビューして全て勝ち上がる堅実な血統。パートナーにスプリント王ロードカナロアを迎え、スピード志向が強まった配合に。この馬に付く値段次第でその日一日の勢いが決まると言っても過言ではないので、威勢よく値段が上がってくれることに関係者の期待も大きいはずだ。