今年も日本最速女王はベルカント! M.デムーロ「同じ馬で連覇できて嬉しい」

アイビスSD

●7月31日(日) 2回新潟2日目11R 第16回アイビスSD (G3)(芝直1000m)

夏の新潟の風物詩ともいえる直線芝1000mを使った名物レースとして人気のあるアイビスサマーダッシュ。昨年のサマースプリントチャンピオンで、連覇を狙うベルカントが2.4倍の1番人気に支持された。追う2番人気・ネロも3.0倍と肉薄。3番人気は4.8倍のプリンセスムーンで、その後アットウィルが離れた9.3倍で4番人気であったから、競馬ファンからはこの三つ巴の戦いになると見られていた。

短距離戦はスタートが命。ポンと抜群のスタートを決めたのが大外のネロ。すかさず有利と言われている外ラチ沿いに付ける。ベルカントも馬なりで2番手を追走。プリンセスムーンはその直後で前の2頭を追った。
逃げるネロのリードはなかなか詰まらない。馬体を併せて追い比べに持ち込むベルカント。残り200mを切ってからは、両馬から火花が飛び散る叩き合いに。最後はベルカントが重賞4勝の底力を見せつけて、ハナ差交わしたところがゴールだった。

「同じ馬で連覇できて、とても嬉しいです。直線競馬ですごく走りますけど、前走も3着にきていますし、いつも頑張ってくれる馬。今日は4枠で枠順としては良くなかったですけど、良い脚を使えますし上手く2番手を取れて良い感じで運べました」と昨年のこのレース以来の騎乗となったM.デムーロ騎手だったが、さすがと思わせる見事な判断力で連覇を手助け。「前の馬が止まらずに頑張っていたので危なかったですけど、交わせて良かった。去年はこのレースの次に小倉でも勝ちましたし、今年も頑張ってもらいたいです」と次走、北九州記念への期待も高まる。

今日の勝利でサマースプリントシリーズ優勝に最も近い存在になったことは間違いない。連覇となれば09年カノヤザクラ以来となる。今年もベルカントにとって“充実の夏”になりそうだ。

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プレゼンターを務めたNGT48の皆さん 篠田昭新潟市長らと記念撮影