【北九州記念】オウノミチ 重賞Vへ意欲十分「オープンクラスの方が競馬はしやすい」

17日、北九州記念(G3)の追い切りが栗東トレセンにて行われた。

前走、バーデンバーデンC1着のオウノミチ(牡5、栗東・佐々晶厩舎)は、坂路で助手が跨がっての坂路追い。スムーズな脚の運びで終い一杯に追われると鋭く反応して、4F53.0-38.7-25.8-12.8秒をマーク。前走のデキをしっかりとキープしている。

「坂路でもコーナーで膨れるところがあるから、そこを気をつけて乗ってもらったよ。うん、引っ掛からずにイメージ通りでやれたね。前走は格上挑戦でも52キロだったし、やれると思ってた。今回は重賞でメンバーも強力になったし、ハンデも2キロ増える。少し見込まれたかな(苦笑い)。ま、オープンクラスの方が競馬はしやすいし、強い馬とは斤量差もある。それを生かして頑張りたいね」と佐々木晶三調教師も連勝での重賞Vへ意欲十分だ。


前走、白河特別1着のフルールシチー(牝5、栗東・西園厩舎)は、義英真騎手が騎乗し坂路で終い重点の稽古。全体の時計は先週よりも少し遅くなったが、ビシッと追われたラスト1Fは12秒を切る11.9秒で登坂。4F52.9-37.3-24.3-11.9秒で元気の良さをアピールした。

西園正都調教師も「追い切りは動く馬ですが、坂路で1F11秒9。シャープに駆けていい動きだったよ。格上挑戦だけど、ここはハンデ戦で50キロで走れますから。先週の芝を見てても外差しが結構、決まってたものね。そんな展開なら、かな」とニヤリ。一発大駆けを狙っている。


前走、アイビスSD9着のマイネルエテルネル(牡6、栗東・西園厩舎)も、助手を背にしての坂路追い。ゆったりとした入りから徐々にピッチを上げると、一杯に追われたラストはこの馬らしいピリッとした脚色で4F53.0-38.3-24.9-12.4秒をマーク。

「前走時は減った馬体を戻しながらの調整だったからね。レース後の回復も早かったし、今回は手加減なく攻めてこれています。筋肉も戻ってきてるし、いい体に変わってきました。夏の小倉の6F戦。条件もこの馬にぴったりですから」と西園正都調教師も小倉2歳Sを勝った実績十分の舞台で巻き返しに燃えている。