【新潟2歳S】2頭出しの浅見師 キャスパリーグ&グリトニルでタイトル奪取狙う

24日、新潟2歳S(G3)の追い切りが栗東トレセンにて行われた。

浅見秀一調教師はこのレースに2頭の管理馬を送り込む。阪神でのデビュー戦を快勝した期待のディープインパクト産駒、キャスパリーグ(牝2、栗東・浅見厩舎)は坂路での最終追い。4Fから56.7-41.4-27.1-13.4秒をマークした。21日の日曜日には坂路で4F50.9秒を計測していて、直前を軽めにするこの厩舎らしい調整を終えた。

騎乗した太田調教助手は「前走後はここを目標に定めて放牧を挟んで調整してきました。そう大きな変化はないですが、使う前より成長した感じはします。1週前にやって当週は軽めのパターンですが、動きも良かったです。この血統(父ディープ×母父ストームキャット)らしく、柔らかさと一瞬の反応がいい。素質は秘めていると思いますし、ここでどのぐらいやれるか楽しみです」とコメント。430キロと小柄な馬体ながら、デビュー戦は力強い末脚で突き抜けて快勝。血統面からもこの馬にかかる期待は大きい。

もう1頭の管理馬、グリトニル(牡2、栗東・浅見厩舎)も坂路での追い切り。4Fから57.0-41.6-27.0-13.5秒をマーク。この馬も日曜日に速いところを乗っており、直前はやや控えめな内容も、素軽い動きで登坂した。

前走の新馬戦は11番人気の低評価を覆す33.4秒の末脚で先行馬をゴボウ抜き。追い切りに騎乗した佐藤調教助手も「調教でそこそこ動けていたし、ちょっと楽しみにはしていたんです。でも、まさか直線一気に差し切るとは思わなかった。ケイコでは前向きなタイプって印象だったんで。」と前走のレースぶりに驚きを隠せない。

2戦目での重賞挑戦となる今回の舞台。気になる仕上がりについては「競馬の幅は広そうですし、短期放牧明けでも馬は順調にきています。2回目の輸送なんで、馬体を大きく減らさなければいいですね」と課題を挙げつつも期待のこもったコメントを聞くことができた。新馬戦に引き続き、人気薄で風穴を空けることができるかどうか、注目してみたい。