15~16年のヴィクトリアマイルを連覇したストレイトガールが引退

ストレイトガール

今年は7歳ながらレースレコードでヴィクトリアM連覇を達成!

15、16年のヴィクトリアマイルを連覇し、15年スプリンターズSでは牡馬相手にG1勝利を挙げたストレイトガールが引退することが31日、分かった。近日中に登録を抹消される予定。

同馬は11年に札幌でデビュー。2戦目で勝ち上がるも、3歳春クラシックには縁が無く、2勝目を挙げたのは3歳6月。そこから休養を挟みつつ順調に力をつけ、4歳夏にオープン入り、5歳春のシルクロードSで重賞初制覇を挙げる。初のG1挑戦となった高松宮記念では堂々の1番人気に指示されるも、道悪馬場に泣いて3着。続くヴィクトリアマイルで3着、秋のスプリンターズSで2着とG1で好走を重ねるものの、あと一歩届かないレースが続く。

悲願達成の瞬間が訪れたのは6歳春のヴィクトリアマイル。スローペースの中、上がり3F33秒0の鬼脚を繰り出して優勝。2着に12番人気ケイアイエレガント、3着にシンガリ人気のミナレットが入り三連単配当が2000万円超えの大波乱を演出。秋にはスプリンターズSで牡馬を撃破し、G12勝目を挙げた。7歳となった今年初戦の阪神牝馬Sでは見せ場なく9着に敗退し、「終わった」との声も囁かれる中、本番のヴィクトリアマイルでは前年の勝ち時計を0秒4上回る1分31秒5のレースレコードで圧勝。7歳牝馬のG1勝利は史上初で、短距離女王の底力を見せつけた。

レース後、陣営から安田記念の回避が発表され、秋の動向が注目されていたが、調子が上がってこないこと、年齢的なことも考慮され、引退の運びとなった。今後はイギリスに渡り、G1を10勝した怪物・フランケルとの交配が予定されている。なお、引退式は10月30日(日)、天皇賞(秋)の最終レース終了後に行われる予定。
馬主は廣崎利洋HD株式会社、生産者は浦河町の岡本牧場。馬名の意味由来は「まっすぐな少女」。

  • ストレイトガール
  • (牝7、栗東・藤原英厩舎)
  • 父:フジキセキ
  • 母:ネヴァーピリオド
  • 母父:タイキシャトル
  • 通算成績:31戦11勝
  • 重賞勝利:
  • 15~16年ヴィクトリアM(G1)
  • 15年スプリンターズS(G1)
  • 14年シルクロードS(G3)

ストレイトガール

高松宮記念で13着惨敗から鮮やかな変わり身をみせた2015年のヴィクトリアM

ストレイトガール

2015年はスプリント、マイルで2つのG1を制覇