素質馬アデイインザライフが辛抱に辛抱を重ねて完全に本格化!

●9月4日(日) 2回新潟12日目11R 第52回新潟記念(G3)(芝2000m)

サマー2000シリーズ最終戦。6頭にシリーズチャンピオンの権利があったが、制したのは条件クラスを2連勝し、休養を経て臨んだアデイインザライフ(牡5、美浦・萩原厩舎)。3歳時に1勝馬の身で京成杯、弥生賞を連続3着した素質馬がいよいよ本格化の時を迎えた。

好スタートを切ったメイショウナルトがグングン後続を離す大逃げを打ったが、2番手以下は大きな集団。アデイインザライフは後方2番手で折り合いに専念し、この鞍上らしい腹をくくった直線勝負に出る。
直線の瞬発力比べは内外大きく広がり、マイネルミラノ、クランモンタナといった好位組が一杯になったメイショウナルト捕まえる時にはもう大外に持ち出したアデイインザライフが内の各馬を飲み込む勢い。そのまま一気にゴールを駆け抜けた。

この勝利で鞍上の横山典弘騎手はJRA全10場での重賞制覇を達成。レース後は「いつも通りこの馬のリズムを大事にしながら後ろからソーッと行って、最後にどれだけ伸びるかという競馬をしました。器用なタイプではないので、エンジンがかかってから何の不利もなく脚を伸ばしていきたいと思っていました。新潟コースは直線が長いですし、思っていたところを走れました」とこのジョッキーらしい淡々とした口調で、じっくりと喜びを噛みしめる。

この日の新潟は最高気温が33度を超え、レースが終わったジョッキーから「暑さに参った」というコメントも多く聞かれていた。この馬も「暑さがどうかと思っていた」と鞍上が心配していたが、そんな不安を吹き飛ばす快勝。「馬の調子は良かったですしパワーアップしていました。厩舎スタッフに感謝したいですね。秋にはもっと良くなると思いますし、このまま順調にいってもらいたいです。騎手生活31年目にして全場重賞制覇が出来て嬉しいです」と締めくくった。

5歳の秋を迎えるが、度重なる休養もあって、キャリアはまだ13戦。この勝利もまだまだ奥を感じさせる勝ちっぷりで、ここまで無理をさせず慎重にレースを選び、結果を出した陣営の手腕は見事のひと言。秋のG1戦線に楽しみな駒が一枚加わった。

新潟記念

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JRA-VANのCMにも出演する藤原竜也さんがプレゼンターを務めた


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