【ローズS】1週前 フロムマイハートCWで伸び上々「秋華賞への権利を獲りたいね」

7日、ローズS(G2)の1週前追い切りが栗東トレセンにて行われた。

春はチューリップ賞を3着とし、桜花賞でも見せ場を作って6着と健闘したラベンダーヴァレイ(牝3、栗東・藤原英厩舎)は浜中俊騎手が跨ってCWに登場。重馬場発表の中、6Fから87.0-69.9-54.3-39.5-11.9秒を馬なりでマーク。やや控えめな全体時計ながらも終いは11秒台に乗せてきた。

「前走は力が違っていましたね。マイナス体重だったけど、2歳時も東京遠征で減っていましたからね。でも、今は回復しているし、430キロ前後を保っています」と田代調教助手
「1200mのあとですが、チューリップ賞のように前に壁を作れば折り合いはつくし、血統からも1800mは大丈夫。夏に使ってきた強味もあるし、しっかり権利をとりたい」と期待のコメントが窺えた。兄姉にはオープン勝ちが5頭おり、血統面でも期待は大きい。権利を獲って本番・秋華賞に向かうことができるのか、今回は試金石となる一戦だ。

前走、オークス9着からの巻き返しを図るデンコウアンジュ(牝3、栗東・荒川厩舎)は川島信二騎手を背にCWでの追い切り。長め7Fから終い一杯に追われ、96.5-80.9-66.3-52.5-39.5-12.5秒をマーク。翌日にはプール調教もこなし、ハードなトレーニングを積んでいる。

「息づかい、馬体はよく見せるんですが、どうも気持ちがのんびりしてる感じ。春の休み明けの時はもう少しピリッとしていたし、今の感じだと使ってからの方がいいかも。まあ、併せ馬でもやっているし、来週までの調整でどう変化するかだね」と佐藤調教助手
春は桜花賞・オークスともに不利に泣いた内容。昨年秋のアルテミスSではNHKマイルC馬メジャーエンブレムを大外一気の末脚で差し切っており、末脚の破壊力は抜群。もう一度あの脚を使ってここを勝利し、2強に挑戦状を叩きつけたいところだ。

前走、オークス16着からの出走になるフロムマイハート(牝3、栗東・宮本厩舎)は和田竜二騎手を背にCWで5F68.2-52.9-39.3-12.0秒を計測。一杯に追われ、馬場の八分どころを通って上々の伸びを見せた。

管理する宮本博調教師は「当初から秋はここからと思っていたからね。うん、順調にきたし、1週前はジョッキーに跨ってもらって感触を確かめてもらったよ。G1馬も出てくるし、相手はかなり強力みたいだね。でも、うちのだって1800mという距離では底を見せていない(笑)。秋華賞への権利をとりたいね」と明るくコメント。
春はスイートピーS2着で権利を獲り、勇躍オークスでG1挑戦。結果は伴わなかったものの、この夏にパワーアップを見せ、1週前ながらウッドでは自己ベストに近い時計を叩き出してきた。持ち前の先行抜け出しスタイルで、有力G1馬2騎の間に風穴を空けることができるか、陣営の期待も大きい。