【スプリンターズS】1週前 ミッキーアイル坂路で52秒1 直前ひと追いでの変化に期待

21日、スプリンターズS(G1)の1週前追い切りが栗東トレセンで行われた。

高松宮記念2着からの休み明けとなるミッキーアイル(牡5、栗東・音無厩舎)は、松山弘平騎手を背に坂路に登場。3歳オープンのブラックスピネルと併せ、4F52.1-38.0-25.2-13.1秒をマーク。最後は0.2秒遅れたが、重発表で時計のかかる馬場なら上々の時計と云える。

「馬場が重たいというのもあるのでしょうが、レース間隔が開いているなぁ、という印象でした。レースまでにあと2回追い切れるし、それで気が入ってくれれば」と松山騎手。

管理する音無秀孝調教師は「馬場が悪かったのもあるし、相手も動いたから。それに少し太いのもあるだろうし、来週やれば良くなってくると思いますよ」とこの追い切りには概ね満足した様子。

4歳時はスランプに陥り勝利を挙げることが出来なかったが、今年2月末の阪急杯で約1年4ヶ月ぶりの復活勝利。続く高松宮記念もビッグアーサーの2着に惜敗し、かつての勢いが戻ってきた。コンビ3戦目となる松山弘平騎手もJRAのG1は未勝利。(地方交流はコーリンベリーでのJBCスプリント勝ちがある)悲願のタイトル奪取に向けて、人馬一体となって挑む。

ミッキーアイル

春の雪辱を晴らしたいミッキーアイル

前走のキーンランドCを勝利してここに挑むブランボヌール(牝3、栗東・中竹厩舎)は、初コンビとなる武豊騎手を背に坂路での追い切り。重馬場の中、4F54.0-38.9-25.7-13.0秒、終いは強めに追われてこの時計をマークした。

騎乗した武豊騎手は「雨で馬場が相当、重たかった。遅い時間帯で馬場状態も悪くなっていたけど、その中でもしっかり走っていた。ピッチ走法で、いかにも短距離馬という走りですね。初めて跨ったけど、いい馬ですよ」とコメント。

春は桜花賞で8着、NHKマイルCは6着と結果を残すことが出来なかったが、函館2歳S以来の1200m戦となった前走のキーンランドCでは体を20キロ増やして挑み、見事に優勝。6Fはこれで3戦3勝、底を見せていない3歳牝馬は今年通算4000勝を達成した新コンビ・武豊騎手を背に虎視眈々とG1のタイトルを狙う。