いつもの走り見られずマリアライト秋始動戦は5着「着いて行けなかった…」

マリアライト

●9月25日(日) 4回中山6日目11R 第62回オールカマー(G2)(芝2200m)

グランプリホースのマリアライト(牝5、美浦・久保田厩舎)の秋始動戦。注目のスタートは躓き加減も押して前を主張。レース後、ジョッキーが口にしたように、行き脚が付かず中団後方に位置して1コーナーを回る。向正面で前に促す素振りを見せるもペースに着いて行くのがやっとの印象で、ゴールドアクターを2馬身後方から見る形でレースは進む。

3コーナーに入り、これまで同様のマクリかと思われたが、外を回ってゴールドアクターとの距離が少し縮まったほどで4コーナーへ進入。鞍上の手は激しく動くも、直線手前で再びゴールドアクターに置かれる形となり直線勝負へ。

コーナーを活かしてダッシュを効かせたゴールドアクターとは対称的に、これまでの鋭い反応は陰りを見せ、後続の追撃を凌ぐのが精一杯。終始マリアライトらしい競馬を見せる事なく5着で秋緒戦を終えた。

「全く着いていけませんでした。最初からおっつけて行こうかと思ったのですが、行ける様子ではありませんでした。本当は前に動きたかったけど、距離を縮めるのが精一杯ですぐに置いて行かれました。

宝塚記念の時も同じような雰囲気でしたが、あの時はペースや馬場の助けもありました。具合が悪いという事はないですが、メンコを外したりと新しい事を試す必要があるかもしれません。以前に比べて大人しくなっている気がします」と蛯名正義騎手。元来が叩き良化型だけに、休み明けの影響は少なからずあっただろう。しかし、レース後の主戦はしきり首を傾げながら言葉を絞り出した。

エリザベス女王杯連覇、そして、グランプリ完全制覇へ好スタートを切ることは出来なかったものの、まだまだ秋は始まったばかり。これまでも数々の牡馬の強豪に打ち勝って来た実力は現役トップクラス。本来の走りを取り戻し、さらなる戴冠に期待したい。

マリアライト