【スプリンターズS】上がり馬レッドファルクス「考えている以上に底知れない」

レッドファルクス

28日、スプリンターズS(G1)の追い切りが美浦トレセンで行われた。

前走、CBC賞1着のレッドファルクス(牡5、美浦・尾関厩舎)は、助手を背に南ダートコースで追われ、5F63.8-49.3-36.2-11.8秒をマークした。

【尾関知人調教師のコメント】
「前々走でダートのオープン戦を勝ちましたが、左回りの走りが良くて左回りを中心に使ってきたこともあって元々CBC賞は使ってみたいと思っていたので、オーナーサイドと相談して使わせてもらいました。中京はもっと時計がかかるイメージを持っていましたが、今年の高松宮記念といいCBC賞の前日といい時計が速かったので、その辺りがどうかと思っていました。その杞憂を吹き飛ばして勝ってくれましたね。

春シーズンは馬の疲れをケアしながら使ってきましたし、サマースプリントに参戦するのはどうかという感じがあったので、前走後は目標を秋シーズンに定めました。引き続きデムーロ騎手に乗ってもらえるという返答をもらったので、スプリンターズSに向かうことにしました。夏場は近くのミホ分場へ放牧に出して、帰厩後も毎週のように追い切りを重ねてきました。まだ右回りでは窮屈な走りをすることが時折あるので、最終追い切りはコーナーが広くて走りやすいだろうということと雨で馬場状態が良かったことを考えてダートコースでやりました。それなりに負荷をかけましたが、動きは良かったです。先週やったことで体は締まりましたが、もう少し絞れても良いかという感じはします。それ以外の体調は、G1に向けて上がってきていると思います。

左トモに弱い部分があって左回りの方が良いかと思って使ってきましたが、昨年の後半辺りからしっかりしてきた印象だったので、春に右回りの阪神で使いました。ジョッキーも気になるところはないと話していましたし、4着でしたがそれほど差もなかったので、これから右回りも徐々に取り入れてもいいかと思っていました。段階を踏みながらきているので、こなしてくれてもいいのではないかと思っています。ただ、コースうんぬんというよりも馬が力を出せる状態で送り出すことを一番に考えているので、そこまで深くコース適性については考えていません。中京での成績が良いですし、輸送距離の短い中山でどんな競馬をしてくれるかですね。

今日の良い状態のまま送り出せれば、と思っています。まだまだ挑戦者の立場ですが、芝でもダートでも1200ではまだ一度も負けていませんし、もしかするとこちらが考えている以上に底知れないものをもっているかもしれません。自分たちも楽しみですし、ファンの皆様も楽しみにレースを見ていただければと思っています」