【スプリンターズS】ミッキー休み明けも仕上がり上々 G1制覇懸かる松山「結果で恩返しを」

28日、スプリンターズS(G1)の追い切りが栗東トレセンで行われた。

高松宮記念2着からの休み明けで挑むミッキーアイル(牡5、栗東・音無厩舎)は松山弘平騎手を背に坂路での最終追い切り。稍重馬場ながら4F50.0-37.7-25.6-13.3秒の猛時計をマーク。併せたランウェイワルツを大きく引き離した。


追い切り後、共同記者会見が行われた。騎乗する松山弘平騎手の一問一答は以下の通り。

●2着に敗れたが力を見せた高松宮記念

-:半年前の高松宮記念の振り返りからお願い致します。

松山弘平騎手:高松宮記念の時は前に行く馬が多くて、厳しかったかなといった印象です。ペースもすごく速くなってしまいましたし、その辺りで自分もまだまだだったな、という様に感じています。

-:一旦は先頭に立つ場面もありましたね。

松:そうですね、力のある馬なので、一瞬「やったかな」と思ったのですが、ペースも速かったですし、その辺りが最後に影響したのかな、と思いますね。

ミッキーアイル

-:松山騎手は阪急杯、高松宮記念とこれまでに2回騎乗されていますが、このミッキーアイルにはどういった印象を持っていますか?

松:スタートも速いですし、すごくパワフルな印象ですね。

-:それでは追い切りについて伺って行きたいと思います。1週前は松山騎手が跨って(坂路で)52秒1から終い13秒1という時計でしたが、その時の雰囲気がどのようなものであったか教えて下さい。

松:長い間休んでいるので、乗りやすいなという印象でした。

-:動きそのものはどうでしたか?

松:(併せ馬で遅れたが)動きは悪くはなかったですし、併せた相手も動く馬だったので。

●鞍上悲願のG1タイトルへ 結果が欲しい一戦

-:それでは今週の追い切りですが、まずはメニュー、指示があるようでしたら教えていただけますか?

松:先週は後ろから行ったので、今日は最初から併せて行こう、という話だったのですが、本当に気合乗りも良い頃の雰囲気に戻って来ましたし、力強いミッキーアイルらしい走りを今日は感じることができたと思います。

-:時計面で見ても、この水分をかなり含んでいる馬場で50秒0の終い13秒3という時計でした。このタイムに関してはどう思いますか?

松:最初から併せて行ったので、少し掛かっていくようなところはあったのですが、本当に力強い走りで、時計も優秀ですし、良かったと思います。

-:併せた馬が同じく重賞に出走する(シリウスS)ランウェイワルツでしたが、ゴールでは2~3秒ほどちぎっていましたね。最後に松山騎手が後ろを振り返る素振りもありましたが?

松:そうですね、ちょっとミッキーアイルが動きすぎてしまったので、相手が遅れてしまった感じですね。

-:今週の追い切りは半年前の高松宮記念の時と比較してどうでしょうか?

松:その時と変わらないくらいの状態に来ているとは思います。

-:ということは、ご自身の中でもミッキーアイルはかなり状態が整っているという認識でいらっしゃるのでしょうか?

松:はい。先週と今週にしっかりやっているので、これで更に良くなってくれるかなとは思います。

-:レースの話に移りますが、阪急杯は逃げ切り勝ち、高松宮記念は番手からの競馬になりましたが、今回はどのようなレース運びを思い描いていらっしゃるのでしょうか?

松:やっぱり馬のリズムを大切にしたいな、というのは考えています。阪急杯では強い競馬をしてくれましたし、高松宮記念でも力のあるところを見せてくれたので、その辺りも音無先生と相談して決めていきたいです。どこからでも競馬はできると思います。

ミッキーアイル

-:松山騎手は関西での騎乗が中心で、前回の中山1200mでの騎乗となると昨年のスプリンターズS以来となりますが、このコースに関してはどういった印象を持っていますか?

松:うーん……。少しコーナーもあって、難しい印象ですね。

-:今回で32戦目のJRA・G1レースということになりますが、松山騎手にとっても大きなタイトルを奪取するチャンスが回ってきました。今回の意気込み、ファンへのメッセージを最後にお願い致します。

松:これだけの有力馬に乗せていただいて、オーナーや先生をはじめ、皆さん本当に感謝しています。結果を出すことで恩返しできればと思っていますので、一生懸命頑張りたいです。