【スプリンターズS】切れたウリウリ「流れがうまくかみ合ってくれれば」

ウリウリ

28日、スプリンターズS(G1)の追い切りが栗東トレセンにて行われた。

前走、セントウルS9着のウリウリ(牝6、栗東・藤原英厩舎)は、CWコースで鮫島良太騎手(レースでは戸崎圭太騎手が騎乗予定)を背に、古馬準オープンのルミナスパレードを0.7秒追走。直線ではインから一気にパートナーを交わし去って3馬身先着。5F64.2-48.5-35.5-11.8秒をマークした。

昨年は3番人気に支持されたが結果は5着。その後の成績も少し冴えないが、動きを見る限り衰えは皆無。田代調教助手も「カイ食いがいいし、この中間も順調にメニューを消化できている。今週の追い切りも予定通り。いい状態できていますよ。前走でもラストは伸びている。今回も展開、流れがうまくかみ合ってくれれば」と反撃に力を込める。前走9着も勝ち馬とはわずか0.4秒差。鞍上も僚馬ストレイトガールの主戦だった戸崎騎手を迎え、万全の態勢が整った。

前走、セントウルS6着のレッドアリオン(牡6、栗東・橋口慎厩舎)は、坂路で川須栄彦騎手が手綱をとって終い重点の最終調整。古馬準オープンのダノンメジャーに1馬身ほど遅れを喫したものの、タイムは馬なりで4F54.3-38.7-24.2-12.0秒。ラスト2Fは12秒台前半の速いラップを刻み、力強く登坂した。

「最近は調教で行きっぷりがいいみたいですね。前半の2Fは馬とのコンタクトを重視して乗りましたが、うまくコントロールができていました。併せた相手には遅れましたが、この馬も1F12秒0ですから。いい状態にありますよ」と鞍上も納得の表情。意外にも初めてだった前走の6F戦が上々の内容だっただけに、慣れが見込める今回は更なる前進が期待される。

レッドアリオン

前走、キーンランドC4着のソルヴェイグ(牝3、栗東・鮫島厩舎)は、美浦から駆け付けた田辺裕信騎手が跨がって坂路へ。徐々にピッチを上げ、最後は軽く気合を付けると鋭く反応。抜群のスピード感でゴールまで一気に駆け上がり、52.5-37.6-24.0-11.9秒を叩き出した。

初コンタクトをとった田辺騎手は「イメージしていたよりも時計が出ましたね。決して無理をして出した時計じゃありませんよ。3歳の牝馬でテンションが高いと思っていたけど、どっしりと落ち着いていましたしね。G1のメンバーになりますが、早めにいい位置につけていきたい」とかなりの手応えを掴んだ様子。このレースの展開、そして配当の大きなカギを握る存在となりそうだ。

ソルヴェイグ