【みやこS】帰国2戦目ラニ 松永幹師「いつものラニらしい動き」

2日、みやこS(G3)の追い切りが栗東トレセンにて行われた。

前走、ブラジルC3着のラニ(牡3、栗東・松永幹厩舎)は、助手を背にEコースで単走追い。ゆったりとした入りから徐々にペースを上げ、ラスト4Fは実戦並みのラップを刻み、力強い脚捌きでフィニッシュ。8F106.7-90.6-74.5-59.7-46.8-34.6-11.1秒を叩き出した。

前走から中1週ながらハードな攻めを敢行。米クラシック3冠を経験し、ベルモントSでは3着に入った実力馬が急上昇だ。「最後はいい伸びで、いつものラニらしい動きでしたね。急仕上げだった前走よりいいと思いますよ。その前走でもよく頑張ってくれた。今回は右回りになりますが、流れに乗った競馬ができれば対応してくれると思いますよ」と松永幹夫調教師も愛馬の動きに満足な表情。国内の重賞初Vを決め、古馬王道路線に名乗りを上げたい。

前走、シリウスS5着のカゼノコ(牡5、栗東・野中厩舎)は、北村友一騎手を背にCWコースへ。終いビッシリ追われると鋭い反応を見せて6F80.8-65.5-51.2-38.0-12.2秒と上々のタイムをマーク。ひと叩きされて素軽さがグンと増して来ている。

動きを見届けた野中賢二調教師も「最後の1Fをしっかりと動かしてもらった。反応は良かったし、上積みは見込めるよ。前走は4角で不利。最後は伸びていたけど、スッと動けないところがある馬だから余計に厳しくなった。ま、一度使った効果もあるし、京都は良績があるコース。スムーズに走れればいい」と巻き返しに手応え十分。昨年の2着馬が不気味な雰囲気を漂わせている。