【エリザベス女王杯】 デンコウアンジュ 反撃へラスト11.4秒「いいモノは持っている」

デンコウアンジュ

9日、エリザベス女王杯(G1)の追い切りが栗東トレセンにて行われた。

前走、秋華賞9着のデンコウアンジュ(牝3、栗東・荒川厩舎)は、ポリトラックで松山弘平騎手を背にしての単走追い。終い徐々にピッチを上げるとラストは軽快に11.4秒をマーク。5F63.9-48.9-35.8-11.4秒でフィニッシュした。

展開に左右される脚質もあって、成績は振るわないが、一線級を相手にしたアルテミスS以降も勝ち馬からは最高で1秒しか離されていない。佐藤調教助手も「今週は松山騎手に感触を確かめてもらう程度で。ポリトラックですし、時計も出ましたね。動きも良かったし、順調にきています。2歳から世代別のG1を完走とタフに頑張ってくれてる。いいモノは持っているし、スムーズな競馬で頑張ってきて欲しい」と反撃へ色気十分だ。

前走、カシオペアS1着のヒルノマテーラ(牝5、栗東・昆厩舎)は、四位洋文騎手が手綱をとって坂路で終い重点の攻め。軽やかな脚取りで4F54.1-38.9-25.2-12.8秒を計時した。

2走前に格上挑戦したマーメイドSで2着。前走は久々をものともせず直線一気を決めて快勝と充実ぶりが光る。昆貢調教師も「中1週だし、速い追い切りは必要ないからね。けさも馬なりで。無理してなくても、いい時計で動けてましたね。前走が休み明けで7~8分の状態。そこから上向いているのは間違いないでしょう。初距離のG1でどうかだが、潜在能力と末脚でどこまで食らいついてくれますか」と手応えありの表情。展開がハマれば面白い。

ヒルノマテーラ