【ジャパンC】1週前 サウンズ終い伸ばし11秒9「1度使って上向いてきた」

サウンズオブアース

16日、ジャパンC(G1)の1週前追い切りが栗東トレセンで行われた。

京都大賞典4着から悲願のG1タイトル奪取を狙うサウンズオブアース(牡5、栗東・藤岡健厩舎)は助手を背にCWでの追い切り。6Fから82.3-66.4-50.8-36.2-11.9秒をマーク。重馬場の中、ゴールまでしっかりとした脚色で走り抜けた。

管理する藤岡健一調教師は「全体の時計は少し遅くなりましたが、上がりは良かったです。歩様の良い調教ができたと思うし、休み明けを1度使って、いい方向に向いてきました。この前は思っていたほどペースが上がらなかったが、その中でも最後は脚を使っていましたから。タイトルを獲れる位置には居ると思います。この秋のジャパンC、そして有馬記念で何とかしたい」とコメント。重賞2着を数えること実に6回。500万の特別戦を最後に勝ち星から見放されているものの、有馬記念で僅差の2着に入っているように、実力は確か。5着に敗れた昨年の借りを返したいところ。

菊花賞2着のレインボーライン(牡3、栗東・浅見厩舎)は17日、助手が騎乗して坂路に登場し、4Fから58.3-41.1-26.2-12.7秒を計測。時計は目立たないが、これは浅見厩舎定番の仕上げパターン。日曜に速いところを追うのが通例になっており、今回も日曜追いで本番に向けて調整してくるはずだ。

「菊花賞で負けたのは悔しかったですけど、内容のあるレース。良く頑張ってくれたと思います」と若松厩務員。3000mの長距離戦を走った直後の参戦となるが、「中間は放牧へ出して、この15日に帰厩しました。牧場でも緩めず乗っていたようで、順調ですね。左回りは問題ない。強い古馬を相手にどれだけやれるでしょうか。頑張って欲しいですね」と馬は元気一杯な様子。強敵相手でもトーンは上向きだ。

札幌記念では天皇賞馬でマイル王のモーリスにクビ差迫る快走を見せたように、実力は3歳の中でもトップクラス。距離や展開に関係なく伸びてくる安定感を武器に、並み居るG1馬をまとめて撃破することができるか。

レインボーライン

写真はCWで調教中に撮影されたもの