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G1・10勝のホッコータルマエが現役引退 チャンピオンズCは回避し種牡馬入りへ
2016/11/30(水)
中央G1初制覇となった14年チャンピオンズC
今週のチャンピオンズC(G1)に出走を予定していたホッコータルマエ(牡7、栗東・西浦厩舎)が同レースを回避し、現役を引退することが発表された。
デビューから一貫してダートを走り、3歳夏のレパードSで重賞初制覇を挙げてから、最後のレースとなったJBCクラシックまで、長きに渡ってダート界のトップであり続けた。
G1初制覇となった4歳時のかしわ記念を初め、14年チャンピオンズC勝ち、川崎記念を3連覇、東京大賞典連覇、帝王賞を13、15年と2度制覇するなど、数えたG1勝ちは地方・中央合わせて日本競馬史上最多の10個。5~7歳時にかけて、3年連続でドバイWCに遠征しており、王者でありながら世界に向かって大きなケガもなく挑戦し続けた。
前走のJBCクラシック2着後、調整が続けられていたが、29日の調教後に左前脚に跛行が見られたため引退が決定した。
なお、12月29日に大井競馬場で予定されていた引退式は未定となった。来春より優駿SSで種牡馬入りする予定となっている。馬主は北幸商事株式会社、生産者は浦河町の市川フアーム。馬名の意味由来は「冠名+樽前山より」。
「29日の調教後、左前脚に跛行が見られたので、診療所で診断したのですが、骨には異常がないということでした。はっきりとした診断はまだ出ていないのですが、今週の出走と年内の出走は大事をとって断念しよう、ということになりました。来年から種牡馬になるということも決定していますから、無理をさせずに北海道へ移動させてあげたいと思っています。
昨日の動きも今までにないような良いもので、最後の2走を楽しみにしていたのですが、パワーをつける調教をしてきた結果、脚のほうが持たなかったのではないでしょうか。ここ最近は脚元に不安もあり、レースを回避することにはなりましたが、最悪の事態にならなくて良かったです。これだけの馬に巡り会えたのは奇跡じゃないのかなと思うくらいの馬です。競馬人生の中で、この馬に会えたことを幸せに思っています。
今までホッコータルマエを応援していただいた多くのファンの方々に、この場をお借りしてお礼を申し上げます。これからタルマエの2世、3世が出てきて、競馬界で活躍してくれると思いますので、その時はまた応援してあげて下さい。よろしくお願いします。本当にありがとうございました」
- ホッコータルマエ
- (牡7、栗東・西浦厩舎)
- 父:キングカメハメハ
- 母:マダムチェロキー
- 母父:Cherokee Run
- 通算成績:39戦17勝
- 重賞勝利:
- 14~16年川崎記念(Jpn1)
- 13、15年帝王賞(G1)
- 13、14年東京大賞典(Jpn1)
- 14年チャンピオンズC(G1)
- 13年JBCクラシック(Jpn1)
- 13年かしわ記念(G1)
- 13年アンタレスS(G3)
- 13年名古屋大賞典(G3)
- 13年佐賀記念(G3)
- 12年レパードS(G3)
史上最多となるG1・10勝目&3連覇となった今年の川崎記念
13年に続き、2度目の制覇となった15年帝王賞
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