【香港カップ】圧巻の末脚で世界のモーリスが有終V!

モーリス

12月11日(日)、香港のシャティン競馬場で香港カップ(G1)(3歳上 定量 1着賞金:1425万香港ドル 芝2000m)が行われ、日本からは5頭が出走。 ライアン・ムーア騎手騎乗の1番人気・モーリス(牡5、美浦・堀厩舎)が優勝。勝ちタイムは2:00.95(良)。

2着は5番人気・シークレットウェポン(セン6、香港・C.イプ厩舎)、3着は3番人気・ステファノス(牡5、栗東・藤原英厩舎)が続いた。なお、ラブリーデイ(牡6、栗東・池江寿厩舎)は4着、クイーンズリング(牝4、栗東・吉村厩舎)は9着、連覇を狙ったエイシンヒカリ(牡5、栗東・坂口則厩舎)は10着に敗れた。

モーリスはスタートひと息で後方から。最内枠を得たエイシンヒカリがハナを切り、向こう正面で後続との差を徐々に広げるマイペースでレースを先導。ラブリーデイは3番手のイン、ステファノスもそのすぐ外の好位を確保。クイーンズリングは後方5番手。モーリスは後方3番手の内でジッと脚を溜める。
軽快に逃げるエイシンヒカリは7~8馬身のリードをとって3コーナーから4コーナーへ。ややリードが縮まるも堂々と先頭で直線に入る。武豊騎手のステッキで懸命に粘り込みを図るエイシンヒカリだが、ラスト200mで力尽き後退。代わって先頭に立ったのはピッタリと経済コースを通って馬群を縫ってきたモーリスで、アッという間に他馬を置き去り。シークレットウェポンとステファノスの2着争いを尻目にゆうゆうとゴールを駆け抜けた。

勝ったモーリスは6つ目のG1制覇で、香港国際競走は昨年の香港マイルに続いて2年連続の勝利。転厩をきっかけに4歳時よりマイル路線に進み、無敵の快進撃で安田記念を勝利。そこから春のチャンピオンズマイルまで7連勝を達成した。帰国初戦の安田記念、久しぶりの中距離戦となった札幌記念はともに2着と敗れたが、前走の天皇賞(秋)を快勝。ラストランのここでもスタートの後手を克服し直線でライバルをゴボウ抜き。改めて世界のモーリスをアピールして有終の美を飾った。
馬主は吉田和美氏、生産者は日高町の戸川牧場。馬名の意味由来は「人名より」。

主な払戻金は単勝(2)が160円、馬連(2)-(8)が980円、馬単(2)-(8)が1370円、3連複が(2)-(5)-(8)が1970円、3連単(2)-(8)-(5)が5940円だった。

  • モーリス
  • (牡5、美浦・堀厩舎)
  • 父:スクリーンヒーロー
  • 母:メジロフランシス
  • 母父:カーネギー
  • 通算成績:17戦10勝
  • 重賞勝利:
  • 16年香港カップ(G1)
  • 16年天皇賞(秋)(G1)
  • 16年チャンピオンズマイル(G1)
  • 15年香港マイル(G1)
  • 15年マイルチャンピオンS(G1)
  • 15年安田記念(G1)
  • 15年ダービー卿CT(G3)

モーリス
モーリス
モーリス
モーリス

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単勝人気、払戻金は日本のオッズを表記しております。