【東京大賞典】新星誕生!アポロケンタッキーが直線抜け出しG1初制覇!

アポロケンタッキー

12月29日(木)、大井競馬場で行われた交流重賞・第62回東京大賞典(G1)(3歳上 国際 定量 1着賞金8000万円 ダート2000m)は内田博幸騎手騎乗の5番人気・アポロケンタッキー(牡4、栗東・山内厩舎)が優勝。勝ちタイムは2:05.8(重)。

2着に1馬身半差で1番人気・アウォーディー(牡6、栗東・松永幹厩舎)、3着にはクビ差で2番人気・サウンドトゥルー(セ6、美浦・高木登厩舎)が入った。

コパノリッキーがハナを切り、2番手にアウォーディーが付ける。その後ろにアポロケンタッキー、サウンドトゥルーも先団に向かって上がっていき、外目の4番手を追走。ノンコノユメは内目を進む。前半5ハロンが64秒8とG1では異例ともいえる超スローペースでレースは流れる。

3コーナー過ぎからペースアップし、サウンドトゥルー、アポロケンタッキーが早めに進出、コパノリッキーがなくなって直線の攻防へ。内からアウォーディーが抜け出す構えを見せるが、間を通ってアポロケンタッキーの脚色が良く、直線半ばで交わして先頭に立つ。アウォーディーも懸命に差を詰めるが、なかなかその差を詰まらない。外からはサウンドトゥルーがジリジリと追い込んでくるが、残り100mで完全に抜け出したのはアポロケンタッキー。最後は1馬身半差をつけ、栄光のゴールへ飛び込んだ。

勝ったアポロケンタッキーは芝でデビューするも勝ちきれず、ダートに矛先を向けて2戦目で勝ち上がる。以降、ダートを主戦場とし、今年の2月東京・金蹄Sを勝利してオープン入り。続く仁川S、ブリリアントSとオープン特別を連勝すると、秋のみやこSではグレンツェントとの叩き合いを制して重賞初制覇を挙げた。G1初挑戦だったチャンピオンズCでは後方から末脚を伸ばして5着に入線。2度目のG1挑戦で見事にビッグタイトルを手に入れた。

馬主はアポロサラブレッドクラブ、生産者は米のDoug Branham。馬名の意味由来は「冠名+アメリカの州名」。

【内田博幸騎手のコメント】
「今は中央で乗せていただいていますが、この大井競馬場からデビューして19年、この地があったから今の自分がいるのだと思います。今日は皆さんの応援のおかげで勝つことができました。またこうして東京大賞典を勝つことができて嬉しいです。

この馬には初めて乗りましたが、スタミナがある馬だと思っていましたし、先行して勝った時の強いイメージがあったので、早めの競馬をして差されてしまうならしょうがない、という気持ちで乗りました。展開も勝負どころの動きも、思い描いていたとおりにいきました。とても力のある馬ですし、これからまだまだ強くなって行くと思います。まだまだ僕自身もレースに乗り続けて、いい乗り方ができればいいなと思っていますので、今後も応援よろしくお願いします」

  • アポロケンタッキー
  • (牡4、栗東・山内厩舎)
  • 父:Langfuhr
  • 母:Dixiana Delight
  • 母父:Gone West
  • 通算成績:19戦8勝
  • 重賞勝利:
  • 16年東京大賞典(G1)
  • 16年みやこS(G3)
アポロケンタッキー
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