正攻法も大駆けに屈して2着アウォーディー「結果的にはペースが遅すぎた」

●12月29日(木) 大井競馬場 第62回東京大賞典(G1)(ダ2000m)

単勝1.6倍の圧倒的1番人気に支持されたアウォーディー(牡6、栗東・松永幹厩舎)は、またしても悔しい2着。道中は2番手でコパノリッキーをガッチリとマーク。コパノリッキーの特性を知る武豊騎手とすれば、遅いペースでの逃げなら「こちらに分があり」と、追い出しのタイミングを計ってトップでゴールへというストーリーが脳裏をよぎったはずだが、それを超えるパフォーマンスを見せたのが勝ったアポロケンタッキー。2つ目のビッグタイトルはあと少しのところでこぼれ落ちてしまった。

ややもどかしさもある内容に「うーん……残念。手応えは良かったけど伸びませんでした。理由がわからないだけに、この馬らしいですね。形は良かったですし、結果的にはペースが遅すぎたかな。また来年ですね。残念」と武豊騎手は悔しそうに「残念」という言葉を繰り返したが、ゴール直前は盛り返し、サウンドトゥルーを抜かせなかったのは力の証だろう。

明けて7歳となるが、ダート転向後の6連勝、そして2着に敗れた2戦も敗れて強しといえる内容。弟のラニとともに、2017年のダート戦線を引っ張っていく存在となるのは間違いない。そのスケールの大きな走りから来年も目が離せない。

アウォーディー