昨年のNHKマイルCなどG1・2勝のメジャーエンブレムが引退 競走能力喪失の診断

メジャーエンブレム

抜群のスタートから逃げ切ったNHKマイルC

4日、昨年のNHKマイルCを制したメジャーエンブレム(牝4、美浦・田村厩舎)が現役を引退することが発表された。

昨夏から秋華賞トライアル・紫苑Sに向けてノーザンファーム天栄に放牧に出され調整されていたが、半腱半膜様筋(後ろ脚の筋肉)に痛みが出たため、年内の全休が発表される。その後も復帰に向けて治療・調整が続けられていたものの「競走能力損失」の診断が下され、引退の運びとなった。

同馬は2歳6月のデビュー戦を快勝すると、続くアスター賞を連勝。アルテミスS2着を挟んで迎えた阪神JFを1番人気に応え逃げ切り、G1初制覇。15年度JRA賞・最優秀2歳牝馬に輝く。

3歳になり、桜花賞では単勝オッズ1.5倍の断然人気に推されたが、4着に敗退。その後、陣営が次に選んだのは牝馬二冠目のオークスではなく、牡馬混合戦のNHKマイルC。ここでも2.3倍の1番人気に推されたメジャーエンブレムは、好スタートから果敢にハナを切ると、大外から差を付けたロードクエスト以下を封じ込め、2つ目のG1タイトルを手中に収め、結果的にこれが現役最後のレースとなった。

馬主は有限会社サンデーレーシング、生産者は安平町のノーザンファーム。馬名の意味由来は「偉大なる象徴」。

  • メジャーエンブレム
  • (牝4、美浦・田村厩舎)
  • 父:ダイワメジャー
  • 母:キャッチータイトル
  • 母父:オペラハウス
  • 通算成績:7戦5勝
  • 重賞勝利:
  • 16年NHKマイルC(G1)
  • 16年クイーンC(G3)
  • 15年阪神JF(G1)

メジャーエンブレム

G1初制覇となった15年阪神ジュベナイルF

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1分32秒5という破格のタイムで圧勝したクイーンC