【東海S】カゼノコ終い切れた12.2秒!「少しずつ良くなっている」

18日、東海S(G2)の追い切りが栗東トレセンにて行われた。

前走、東京大賞典7着のカゼノコ(牡6、栗東・野中厩舎)は、助手を背に坂路で終い重点の追い切り。道中徐々にピッチを上げるとラスト1Fは12.2秒の切れで4F55.3-38.9-24.7-12.2秒を叩き出した。

「けさはゴール前だけ追うような指示で追い切った。こんなものかな。悪くないよ。休み明けからここまで、こちらが思っていたより良化がスローなところはあるが、少しずつ良くなっている感じはある。中京コース自体は合うと思うが、ここの競馬は前が止まらないケースが多いから。そこがどうかだな」と野中賢二調教師はやや慎重な口ぶりだが、状態面に関しては復調ムードが窺える。

前走、みやこS6着のモルトベーネ(牡5、栗東・松永昌厩舎)は、初コンビを組む秋山真一郎騎手を背に坂路へ入り、終い一杯に追われて力強いフットワークを披露。4F51.2-37.2-24.6-12.7秒の好タイムで一気に駆け上がった。

追い切りを見届けた松永昌博調教師は「追い切りは秋山を乗せてビシッと。時計も出てるし、馬はいいよ。前走は相手もそろっていた中、厳しい競馬になったけど頑張ってくれた。力は秘めているよね」とデキの良さに胸を張る一方で「ただ、左回りがなあ。去年の夏が中京で惨敗しただろ。悪いとは思わないんだけど、そこがどうかだね」とコース替わりに不安を抱えている様子。デキの良さで左回りを克服出来るかがポイントとなりそうだ。