【フェブラリーS】好機到来カフジ津村「決め手はよくわかっている」

2017/2/15(水) 

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提供：重賞トレンドジャッジ

15日、フェブラリーＳ(G1)の最終追い切りが栗東トレセンにて行われた。

前走、根岸Sを制したカフジテイク(牡5、栗東・湯窪厩舎)は、美浦から駆け付けた津村明秀騎手を背に坂路で追い切られ、4F52.1－37.6－24.6－12.4秒の時計で最終チェックを終えた。

根岸Ｓでは、テン乗りの福永騎手が1番人気に応える見事な走りで重賞初制覇を飾り、大舞台への切符を手に入れた。連続騎乗でのG1制覇へ向かう予定とされていたが、5日に行われたきさらぎ賞でスタート直後に落馬。その際に靭帯を痛め、昨年末の3戦に騎乗した津村騎手に白羽の矢が立った。

チャンピオンズＣでは、最後方からの競馬ながらも、上がり36.0秒の脚を繰り出し、勝ち馬に0.2秒まで迫った。その勝ち馬サウンドトゥルーも参戦予定で、リベンジの思いは強い。重賞初制覇から一気にダート界の頂点へ末脚爆発となるか、今回のフェブラリーＳの最注目ポイントとなりそうだ。

追い切り後、津村明秀騎手の一問一答は以下の通り。

●好機到来。最終追い切りの感触とは

－：フェブラリーＳ(G1)に騎乗するカフジテイクについてですが、昨日おとといくらいに騎乗が決まったことになりますよね。まずはどういった連絡があったのでしょうか。

津村明秀騎手：先週ぐらいから、もしかしたらまたチャンスをもらえるかもしれないとの話をもらっていて、来たらいいなと思っていたのですが、正式にもらえて嬉しいです。

－：電話かかってきた時はどのような気持ちだったのでしょうか。

津：本当に嬉しかったです。

－：今回は栗東での追い切りに急遽参戦となりましたが、栗東の空気感はいかがでしょうか。

津：アウェー感しかないです(笑)。

－：それはどういったところで感じるのでしょうか。

津：言いづらいですね(笑)。あんまり普段いない場所なので、落ち着かないですね。

－：最終追い切りは10分前に終わったばかりだと思うのですが、追い切りの感触はいかがだったでしょうか。

津：調教では初めて跨ったのですが、角馬場から始めて、ゆっくりのキャンター、それから速いところを行ったのですが、いい意味で思っていた印象と同じで、競馬の時と変わらず落ち着いて走れていたので、順調に来ているなと思っています。

－：時計としては、51.1-12.4秒とのことでしたが、この辺りは津村騎手としては思い通りだったのでしょうか。

津：もう少し遅めでもいいかなと思っていたので、予定より速くなったのですが、それだけ馬も順調に来ている感じかなと思います。

－：引き上げて来た時に湯窪調教師とお話はされましたか？

津：少しだけ。はい。

－：どんなやり取りがあったのでしょう。

津：感触を伝えました。動きはいいですと。

－：その時の湯窪調教師の反応はいかがだったでしょうか。

津：そうかって言っていましたね。

●中京コースよりも東京コースの方が合う

－：これまで津村騎手はレースで３回騎乗されていますが、この馬の一番いいところはどんなところと感じていますでしょうか。

津：初めて乗った時に末脚がすごいなと思って、その後の２回で結果を残すことが出来なかったので、こうしてチャンスをもらえて嬉しいですね。

－：グリーンチャンネルＣの時は差し切ったということになりますが、あれだけ後ろから差し切れるというのは乗っていて気持ちいいのではないかと思うのですが、どうですか？

津：あの感覚は僕の中で初めてでしたね。

－：また乗りたいという風に

津：この馬は一回乗った時に大きいところ狙えそうだなという感触を掴みましたね。

津村明秀騎手もこの一戦に懸ける思いを熱く語った

－：騎乗の中で近いところでは、チャンピオンズＣもありましたが、この時も最後方から猛然と追い込んで４着でしたが、その時のレースを振り返って頂けますか。

津：あの時は1800mで４つコーナーがあって、少し不安があったので、僕も攻めきれなかったところがありました。コーナーで少しトモ流したような走りになってしまうので、改めて東京のようなワンターンの方がこの馬にあっていると思いましたね。

－：前走根岸Ｓ、津村騎手は当日東京で乗られていたので、レースをご覧になったと思いますが、どういう風に見えましたか。

津：さすがだなと思いました。悔しかったですけど、福永さんもテン乗りの一番人気で結果を出すあたり、さすがだなと思いました。

－：その馬に今回フェブラリーＳという大舞台で乗ることになります。改めて心境はいかがでしょうか。

津：またこうやって大きなチャンスを頂けるということが僕にとって嬉しいことですし、このチャンスを活かせるかどうかでこれからの僕のジョッキー人生が変わってもいいんじゃないかという気持ちでいきたいと思います。

－：デビュー14年目。今回の舞台がそのターニングポイントになればいいですね。

津：そうですね。はい。

－：前走の末脚を見て、ファンもかなり増えたと思いますが、改めてG1へ向けての意気込みをお願いします。

津：この馬の決め手は僕も良くわかっているので、僕が上手くエスコートするだけなので、どうかみなさん応援よろしくお願いします。