【フィリーズR】ジューヌエコール距離短縮で反撃へ「千四の方が条件は合う」

8日、フィリーズR(G2)の追い切りが栗東トレセンにて行われた。

前走、阪神JF11着のジューヌエコール(牝3、栗東・安田隆厩舎)は、坂路で4F53.2-38.6-24.9-12.0秒を馬なりでマーク。3週連続で北村友一騎手が攻め馬に跨がって反応を確かめている。

安田隆行調教師は「先週にコースでしっかり追ってあるし、今週はジョッキーを乗せて上がりをサッと伸ばした。先週よりいい感じで乗れてたように見えたし、これで掴んでくれたと思いますよ。1600mより千四の方が条件は合うと思うし、普通に流れる展開になって欲しいですね」と距離短縮での巻き返しに気合十分。無傷の3連勝でデイリー杯2歳Sを制した素質馬の反撃に注目だ。

前走、阪神JF14着のシグルーン(牝3、栗東・宮厩舎)は、助手が跨がって坂路で3歳未勝利のアルムハートを0.4秒追走し、4F52.6-38.5-25.0-12.2秒のタイムで0.4秒先着。先週も同じく坂路でラスト1F12.1秒の切れで大差先着を果たし、熱のこもった攻めを見せている。

「乗り手は『反応がもうひとつ』と言っていたけど、前半からいいラップで走ってたし、抜けてくる脚は良かった。気が良すぎるとこがあるし、一歩手前ぐらいでいいんじゃないか。動ける仕上げだよ。距離を伸ばしていいタイプと思うが、スピードもあるし1400mでも対応できる。まずはゲートインさせたい」と宮徹調教師。抽選対象となる1勝馬だが、2走前のアルテミスSでは3着に好走。その地力は侮れない。

前走、2月18日の500万条件2着のエンゲルヘン(牝3、栗東・五十嵐厩舎)は、坂路で助手が騎乗して4F51.9-38.5-25.4-12.6秒の自己ベストタイとなるラップを馬なりで計時。久々をひと叩きされ、反応がグンと良くなってきた。

この動きに五十嵐忠男調教師も「朝一番でやったけど、きっぷのいい走りをしてたね。具合はいいよ」とニッコリ。「スピードが勝ってる馬。重賞のペースでも問題なく流れに乗れると思うよ。ま、まずは出走できるかどうか。自分のレースをさせてどこまで頑張ってくれるか」と、シグルーン同様にトライアルへの出走権確保が前提となるが、出走が叶えば面白い存在となりそうだ。