【皐月賞】歴史的快挙へファンディーナ岩田「この馬の能力を信じて乗るだけ」

12日、皐月賞(G1)の追い切りが栗東トレセンで行われた。

新馬戦から無傷の3連勝、果敢に牡馬クラシックの皐月賞に参戦してきたファンディーナ(牝3、栗東・高野厩舎)は、助手を背に坂路で4F54.5-39.5-26.2-13.1秒をマーク。未勝利馬インヘリットデールを追走する形から馬なりのまま先着した。

いよいよ今週末に迫った大一番。歴史的快挙に向けて、主戦の岩田康誠騎手は何を感じ、何を思っているのか、追い切り後の一問一答は以下の通り。

●どういうレースをするのかな?という楽しみはありますし、この馬の能力を信じて乗るだけ

-:69年ぶりの牝馬の勝利が懸かる一戦ということで非常に注目を集めています。そういうプレッシャーは感じていますか?

岩田康誠騎手:凄いチャレンジなので、本当に大事な一戦だと思います。

-:ここまで3戦3勝、その内、新馬戦と前走のフラワーCで手綱をとられています。まずは新馬戦の印象から教えてください。

岩:本当に強い内容で勝たせて頂きました。

-:逃げて余裕の勝利に見えましたが、その時に素質を感じるなということはありましたか?

岩:逃げる形になったんですけど、それほど無理せず行けましたし、道中もスムーズでレースを運べたと思います。

-:前走のフラワーCは番手に付けて、こちらは直線で余裕綽々に、途中にターフビジョンを確認されながらだったのかなという印象を受けています。

岩:あそこでどんなレースができるのかな?というのはありましたし、それ相応の強いレースをしないと次のステージに進めないなという思いがありました。

-:新馬戦の時と比べて何か成長したところは感じましたか?

岩:フラワーCの時はパドックや輪乗りの時にイレ込みがあったんですが、レースに行ったら冷静に走れていたと思います。

-:岩田騎手がこの馬を評する時に完歩数が違うということを仰っていたと耳にしました。実際にそういう感触だったのでしょうか?

岩:そうですね。一完歩が、ストライドが凄いデカいので、3~4コーナーでもうちょっとジッとしていようと思っていたんですけど、馬が行く気になったので行かせて、加速してくれましたね。

-:どのレースも余裕に見えるのですが、乗り味というのはいかがですか?

岩:普段はおっとりして、冷静というか、掛からない面が一番印象的ですね。

-:今度は牡馬が相手、舞台は中山2000mになります。器用さが求められるコースとも言われていますが、その辺りも大丈夫な印象ですか?

岩:初めて牡馬の一線級と戦うので、どういうレースをするのかな?という楽しみはありますし、この馬の能力を信じて乗るだけです。

-:ポジション取りなどは大丈夫そうな手応えですか?

岩:ポジションというか、この馬のスタイルを崩さず、スタートしてこの馬のリズムを守ったら前々でのレースになるんじゃないかなと思いますし、いいパフォーマンスを見せてくれるんじゃないかと思います。

-:フラワーC後は調教など携われましたか?

岩:火曜日に1回乗せて頂いて、坂路、CWというメニューをこなして、落ち着きが凄いありましたね。

-:報道など聞いていますと、皐月賞の後は日本ダービーも視野に入れている話もあります。岩田騎手はジェンティルドンナなど名牝の背中も知っているかと思いますが、現時点でそういった優れた馬の背中と近いものを感じていたり、ここは違うなという所がありましたら教えてください。

岩:本当に似たような背中もしていますし、スピードもパワーもありますので、名牝になれるような器だなと思います。

-:最後に皐月賞のポイントを教えてください。

岩:強い相手ばかりですが、この馬の能力を信じて頑張ります。