【天皇賞(春)】キタサンブラック清水師「ライバルは考えず自分の馬だけ」

キタサンブラック

26日、天皇賞(春)(G1)の最終追い切りが栗東トレセンで行われた。


追い切り後、キタサンブラックに管理する清水久詞調教師の一問一答は以下の通り。

●ライバルの事は考えず自分の馬だけを

-:まずは使いだしとなりました大阪杯見事な勝利でした。

清水久詞調教師:ありがとうございます。

-:文句のない勝ちっぷりだったのではないでしょうか。

清:強かったですね。ホッとしました。

-:ここ数レースでもかなり安心して見られたのではないでしょうか。

清:2000mですし、折り合いももっと長い距離よりは大丈夫かなという思いがありましたし、そういう意味では前半は安心してみられましたね。

-:ゴール前もかなり安心されたんじゃないですか。

清:勝負どころで直線向く辺りで、もう少し他の馬がブラック目掛けてくるのかなと思ったのですが、直線向く時点で思ったより後ろの馬が来ていなかったので、アレッ?という気はあったのですが、直線向いてからは安心して見れましたね。

-:キタサンブラック自身も更に力を付けている印象を受けました。

清:間違いなくパワーアップしています。

-:それは清水厩舎一丸となって鍛えてきた成果というのがおありでしょうか。

清:鍛えたのは間違いないでしょうけど、馬自体がそれに応えて頑張ってくれていますので、本当に有り難い馬ですね。

キタサンブラック

▲連覇へ向けての意欲を語る清水久詞調教師

-:もうこれで4つ目のG1のタイトル。名馬の域に達しました。

清:本当にね。凄い馬に育ってくれましたし、感謝しかないですね。

-:そんな中、去年と同じローテーションで天皇賞春を迎えます。

清:昨年は大阪杯2着でしたが、今年はいいスタート切れましたので、連覇もかかりますし、いい状態で挑めそうです。

-:ここで去年の天皇賞春を思い出して頂きたいのですが、逃げ切りでした。

清:ゴール前一旦交わされたのですが、よく頑張って差し返してくれました。

-:もちろん名馬ですから、なかなか出来る芸当ではないですよね。

清:あれだけ走った後ですから、本当に大した馬ですね。

-:改めて清水調教師からみてキタサンブラックの良さ、どの辺りと見ていますか。

清:これだけの成長力は持って生まれたものだと思いますし、精神面も落ち着いた馬ですので、あらゆる部分において能力が高いと思います。

-:昨年の天皇賞春、菊花賞もそうでした。京都コース3戦3勝。

清:相性いいといいますか、京都ではしっかり走ってくれていますので、そういった意味では心強いといいますか、自信を持っていけますね。

-:すでに名馬のキタサンブラックですが、今回は相手も更にパワーアップしているかと思うんですが。

清:はい、相手も強いところが揃っていますのでね。あまり考えずに、自分の馬のことだけを考えていこうと思っています。

-:ライバルは1頭だけではないと思いますが、中でもサトノダイヤモンドという馬は気になるんじゃないでしょうか。

清:もちろん有馬記念では負けていますし、前回も強い勝ち方をしていますので、今回はなんとか逆転したいなという気持ちはあります。

-:逆転したいという気持ちですか?

清:もちろんそうですね。連覇もかかっていますし。

キタサンブラック

▲調教の合間に談笑を行う武豊騎手(右)と清水久詞調教師(左)

-:今年の天皇賞春へ向けての調教ですが、随分びっしりと進めてきましたね。

清:そうですね。それだけ体調もいいということですし、緩めずにしっかりと乗り込んできました。

-:今朝の調教なのですが、82秒台長め。

清:指示通り上手に乗ってくれました。

-:終いも12秒そこそこでしっかりまとめてきました。

清:そうですね。抜け出してきて少しフワッとしたところがあったようですが、その辺はいつもの事ですし、雰囲気はイイですよよ騎乗者も言っていました。

-:ゴール前でフワッとしない為の調教、そういう意味合いもあったのでしょうか。

清:その辺りの手応えなどはいつも乗っているジョッキーですので、任せています。

-:先週CW長め82秒台でした。

清:先週もしっかり負荷かけていますので。

-:これで仕上がったと。

清:2走目ですし、出来上がったています。

-:大阪杯を使う前に、1戦1戦、この馬に対しては勝負とコメントがありました。

清:大阪杯はG1になったことですし、年度代表馬を頂いていますので、大阪杯からたたき台とかそういう意識ではなく、しっかり結果を出していくと思っていましたので、いいスタートが切れたと思っています。

-:今更ではありますが、レース当日、雨や枠順など色々希望される事はありますか。

清:特にないですね。雨も振りそうにないですし、枠順も2、3番手でも競馬出来ますし、逃げる馬がいなければ逃げる事が出来ますし、枠順はどこでもいいかなと思っています。

-:キタサンブラックが出てくる事によって、大変楽しみな天皇賞春。それが大方の見方なのですが、その辺りも含めて。

清:非常にファンの多い馬ですので、いい状態で当日を迎えたいと思っていますし、僕も楽しみにしています。

-:改めて連覇へ向けまして、清水久詞調教師からキタサンブラック今年の天皇賞春、抱負をお願いします。

清:ここまで無事に調教、追い切りを終えまして、いい状態で迎えられそうですので、盛り上がると思いますし、当日は競馬場まで足を運んで頂いて、応援をよろしくお願いします。

-:サトノダイヤモンドとキタサンブラックとで有馬記念では斤量差2キロありましたが、今回は同斤量になります。3200mの長丁場ということで、どのように考えてらっしゃいますか。

清:確かに有馬記念は向こうが2キロ軽いというのは有利に働いたというのはあると思うのですが、今回同じ斤量になって、確実に有利になったとは思いませんし、向こうも前走は強かったですし、力を付けていると思うので、向こうが不利だとは思っていません。

-:昨年もそうなのですが、武騎手が強い馬を勝たせるという意味で、このコンビというのは改めてどういう風に考えられていますか。

清:豊さんとのコンビはすごく息ぴったりだと思っています。結果も出して頂いておりますし、逃げても勝っていますし、番手でも勝っていますので、競馬に関してはすべて任せています。

-:馬体重が前走は540キロぐらいだったと思うのですが、当日はどのくらいで出走出来そうなのかというのと、今回連覇を狙う上で、昨年の天皇賞春は524キロで出走しているんですが、また体重が増えているのは長距離を走る上でどのように考えてらっしゃいますか。

清:昨日の計測で542キロです。前回の大阪杯で全く太め感なく映らなかったですので、昨年から10何キロプラスは100%成長分だと考えています。

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