【ヴィクトリアM】フロンテアクイーン国枝師「以前と比べて落ち着きが出てきた」

フロンテアクイーン

10日、ヴィクトリアM(G1)の追い切りが美浦トレセンで行われた。

前走、福島牝馬S2着のフロンテアクイーン(牝4、美浦・国枝厩舎)は、北村宏司騎手を背に南ウッドチップコースで追われ、5F70.4-55.3-41.4-13.6秒をマークした。

【国枝栄調教師のコメント】
「前走はジョッキーが上手く乗って最高の競馬をしてくれましたが、ゴール前で相手の方が1枚上だったかと思います。前走はこの馬にしては今までにないくらいパドックでも落ち着いていましたし、ジョッキーが上手くなだめて乗ってくれました。競馬を使ってきていますし、中間はそれほど攻めることもないので馬の体調優先で調整してきました。今日の追い切りは、前の馬を行かせて終いは気分良く走らせてほしいと指示しましたが、その通りの内容でした。変わりなく順調にきていると思います。以前と比べて落ち着きが出てきましたし、体もひと回り張りが出てきました。馬体重は前走と変わらないくらいで出走できそうです。東京コースは走りやすいので力勝負になると思いますし、流れに乗って上手く立ち回ってしまいの脚を生かしてくれればと思います

前走、福島牝馬S5着のリーサルウェポン(牝6、美浦・武市厩舎)は、内田博幸騎手を背に坂路コースで追われ、4F54.5-39.9-26.4-13.3秒をマークした。

【武市康男調教師のコメント】
「2走前は転厩初戦でまだこちらも馬を掴み切れませんでしたが、前走はこちらが馬に要求したことをしっかりこなして競馬に臨めましたし、良くなっていきそうな感じがありました。カン性がキツいですけど素直ですし、そういう部分を伸ばしながら調整しました。スタートが課題になる馬ですけど、2走前、前走とも普通にゲートを出ましたし、前走はゲートは出るから良い位置を取って次に繋がる競馬をしようと思っていました。流れに乗って最後まで踏ん張れたことは収穫ですね。今回は中2週で在厩調整になりますが、先週金曜にも時計は出せましたし中間もしっかり乗り込めています。

今日の追い切りはセーブしてジョッキーに感触を確かめてもらうだけの内容でしたが、その通りの追い切りが出来ました。前走より良い仕上がりで臨めそうですし、あとは輸送で体を減らさなければ良いですね。今は良い意味で体が増えていますし、お釣りを残した状態で競馬に使いたいです。カン性がキツいので、輸送と当日の気配で競馬があることに気付いて体を減らしそうな感じもします。競馬当日に輸送する予定です。速い時計になったときはどうかですが、納得のいく状態ですしチャレンジャーの立場なので、馬もリラックスして臨めれば良いと思います」

リーサルウェポン

前走、春興S2着のオートクレール(牝6、美浦・中野栄厩舎)は、黛弘人騎手を背に南ウッドチップコースで追われ、4F52.9-38.9-13.0秒をマークした。

【黛弘人騎手のコメント】
「先週に結構しっかりやっているので、今日はあまりやり過ぎないようにサラッとやりました。感触としては順調にきていると思います。以前は競馬を使った後に反動がありましたが、今はそれがなくなってきました。若い頃は馬がカッカしていて、今も気の強いところはありますけど、使っても馬体が崩れなくなったことが良いと思います。今回も前々で競馬が出来れば良いですね」

オートクレール