G1馬セイウンコウセイにも恩恵!夏競馬攻略の基礎知識『降級制度』

毎年、夏番組に切り替わる6月1週目にクラス編成が行われます。

その中で4歳馬を対象に“収得賞金を半分”にするものが『降級制度』です。

収得賞金とは、クラスを区分するためのポイントのようなもの

これは2~3歳時に同世代を相手に収得賞金を獲得した馬が頭打ちにならないようにするための措置とも言えます。

例:新馬(400万円)、500万下(500万円)、1000万下(600万円)で3勝した馬の収得賞金は1500万円。本来なら1600万下クラスですが、降級したことで収得賞金が750万円となるため1000万下クラスの所属となります。

対象馬にとっては格下と言える条件に出走できるため、実績上位馬として有力視されるわけです。
収得賞金次第では“2階級降級”もあります。

函館スプリントS(G3)に出走するセイウンコウセイ(牡4、美浦・上原厩舎)も降級制度の恩恵を受けられる4歳馬。

未勝利(400万)、500万下(500万円)、1000万下(600万円)、1600万下(900万円)、オープン特別(1200万円)、シルクロードS2着(800万円)、高松宮記念(4900万円)で収得賞金9300万円でしたが、降級したことで半額の4650万円となります。

重賞の収得賞金は賞金の半額
重賞のみ2着馬にも加算される

函館スプリントSは別定戦。4歳以上の牡馬は斤量56キロ。そして、収得賞金3000万円以上の馬は2000万円超える毎に1キロ増となりますが、セイウンコウセイの超過分は1650万円のため56キロでの出走が可能というわけです。

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