今週の競馬界の出来事

トピックス

■中央競馬、再開までの流れ
・20日、JRAは19日までに陽性反応を示した競走馬は計151頭と発表した。

・20日、JRAは今週のレースに出走意志のある馬約2000頭に対して馬インフルエンザの一斉検査を開始した。20、21日の2日間に渡って行われた。

・22日、JRAは25、26日の札幌、新潟、小倉の開催実施を発表した。

・23日に行われる出馬投票は20、21日の検査で陰性だった馬だけが行うことができ、「陽性だが発症していない馬」は認められない。
その後、投票したすべての馬への再検査が行われる。
この二重のチェックをクリアできた馬のみが初めて投票を受理され、その後に週末の各レースの出走馬が決まる。
という流れで開催までに至った。

来週30日(木)にも同様に出馬投票全馬に馬インフルエンザ検査が実施される


■地方では感染馬続出
・21日、金沢競馬所属馬で新たに114頭の陽性反応が出たと発表した。
既に陽性反応が出ている3頭を加え、548頭中117頭の陽性馬となった。

・23日、大井競馬場に在厩している競走馬1頭に馬インフルエンザ陽性反応が確認された。
同棟内にいた他の19頭に対して簡易検査を実施した結果、更に3頭の陽性反応が確認された。
これら4頭は隔離厩舎に隔離されている。

・24日、大井競馬場の競走馬全頭に対して馬インフルエンザの簡易検査を実施した結果、91頭に陽性を確認したと発表した。
9月2日からの大井競馬の開催については今後の状況を見極め、27日に発表する。

・25日、岩手県競馬組合は25日の水沢競馬に出走を予定している競走馬全99頭に馬インフルエンザの簡易検査を実施した結果、5頭から陽性反応が出たと発表した。
このことについては検疫厩舎に隔離する処置を取り、開催当日の馬体検査で異常の有無を再検査する措置を取ることで25日の水沢競馬を開催することにした。

・26日、岩手県競馬組合は26日の水沢競馬に出走を予定している競走馬全100頭について、馬インフルエンザ検査を実施した結果、14頭から陽性反応が出たことを発表した。 岩手競馬における陽性反応馬は39頭となった。
26日の水沢競馬は予定通り開催された。

・愛知県競馬組合は25日、弥富トレーニングセンターの全競走馬622頭に対し、馬インフルエンザの簡易検査を実施した結果、前回の検査で陽性反応が出た1頭を含む47頭で陽性反応を確認したと発表した。
9月4日から予定されている名古屋競馬の開催については、28日に決めるという。

・25日、佐賀県競馬組合の出走予定馬から2頭、26日の出走予定馬から1頭に陽性反応が確認された、と発表された。
競馬は通常どおり開催された。


■騎手の記録達成、出来事
・26日、札幌1Rでチャームチェリーが優勝。騎乗していた藤田伸二騎手(35歳、栗東・フリー)は史上13人目、現役5人目となるJRA通算1400勝を達成した。
その後も4R、6Rで勝利を挙げている。

・25日、札幌競馬11Rの馬場入場の際、四位洋文騎手が落馬負傷。
精密検査をした結果、6胸椎圧迫骨折と診断され、26日の札幌競馬での7鞍は乗り替わりになった。


■サムソン、凱旋門賞回避正式決定
26日、JRAは凱旋門賞(仏G1)に登録のあったメイショウサムソン(牡4、栗東・高橋成厩舎)について、管理する高橋調教師から同レースへの出走を取り止める旨の発表があったことを明らかにした。


■元返しが無くなる!?
21日に開かれた運営審議会において、日本中央競馬会定款の変更などが原案通りに承認された。
これにより、特定レースで通常の払戻金に最大5%の上乗せが可能となったほか、100円元返しがほぼ解消されることになった。
さらに、経営の基本方針を決定する経営委員会(学識経験者6名と理事長の計7名、任期3年)の新設も承認されている。