専門紙・勝馬の看板TMとして一時代を築き「美浦の地獄耳」という異名が付く程の聞き屋が
築き上げた人脈を駆使し、五感とツボを刺激する自信の一頭をズバッとお届けする。
この馬で両目が開ける!
2017/3/4(土)
どうも!美浦の古川です。
先週の当欄で挙げたヒカリマサムネ(5番人気)がクビ差の②着。同馬を管理している池上昌弘厩舎は今年の初勝利を逃してしまったが、本日土曜中山12Rのヒカリブランデーが勝った。そして、長いトンネルからようやく抜け出た池上弘厩舎は、日曜の中山9R・潮来特別のサブライムカイザー(牡5、美浦・池上弘厩舎)も密かに期待している。
前走はシンガリ負けとなったが、池上弘師は「動けない位置に入ってしまったからね。スローペースの直線勝負では厳しかった」と敗因を説明。最下位と言っても勝ち馬とは0秒4差で、着順ほど負けてはいないし、3走前には②着していることからまともなら勝ち負け可能だ。
この中間は放牧で立て直しを図り、帰厩後の乗り込み量も豊富。陣営は「ムラッ気があり器用さのない馬だから、近走の成績はひと息だけど、実績のあるこの条件なら乗り方一つで勝負になるはず」と、乗り替わりとなる田辺騎手の手綱捌きに期待を寄せている。この枠なら包まれることはないはずで、外目をスムーズに運べればチャンスはありそう。個人的にはこの馬で両目が開ける(厩舎2勝目)と思っている。
プロフィール
古川 幸弘 - Yukihiro Furukawa
昭和41年、競馬専門紙「勝馬」に入社。35年もの間、看板トラックマンとして名を馳せた。かねてから、ラジオ日本競馬実況中継で「オッズが落ちるパドック解説」を幾度となく演出。相馬眼は独創性に溢れており、現役トラックマンの追随を許さない。専門紙を引退した後もブレーンを広げており、美浦トレセンでは地獄耳とさえ謳われる。家族同然の付き合いをしている現役関係者は数知れず、内外ともに認める美浦競馬サークルの顔である。