専門紙・勝馬の看板TMとして一時代を築き「美浦の地獄耳」という異名が付く程の聞き屋が
築き上げた人脈を駆使し、五感とツボを刺激する自信の一頭をズバッとお届けする。
もしかするとダービーでも…
2017/4/27(木)
どうも!美浦の古川です。
4月も最終週となり日本ダービーまであと1ヶ月だ。今年の3歳牡馬はドングリの背比べで、皐月賞では牝馬ファンディーナが1番人気になるほど。皐月賞①着アルアイン・②着ペルシアンナイトはトライアルではない、いわゆる別路線組で、③着ダンビュライトも弥生賞③着の1勝馬、そして初の重賞出走で④着と健闘したクリンチャーと、伏兵馬達がダービー出走権を獲得した。
日本ダービーは混戦と言うよりも低レベル。今週行われるトライアルの青葉賞から本番でも勝負になる新星が出てきても不思議ではない。そこで青葉賞で注目しているのがマイネルスフェーン(牡3、美浦・手塚厩舎)だ。初勝利まで6戦を要したが、未勝利勝ち直後にホープフルSに出走して皐月賞⑤着馬レイデオロの②着。続く京成杯でも勝ち馬に0秒1差の③着と1勝馬ながら連続して重賞で好走している実力馬だ。
その後は筋肉痛が出たため放牧となり、今回は3ヶ月半ぶりのレースになるが仕上がりは良く、管理する手塚師も「牧場でも乗り込まれてきてデキは良い。心身とも一戦毎に成長しているし、ここへ入っても見劣ることはない」と自信を隠さない。
もしここで強い勝ち方をするようなら、もしかすると日本ダービーでも面白い存在となりそうで、前哨戦でも積極的に狙ってみたいと思っている。
プロフィール
古川 幸弘 - Yukihiro Furukawa
昭和41年、競馬専門紙「勝馬」に入社。35年もの間、看板トラックマンとして名を馳せた。かねてから、ラジオ日本競馬実況中継で「オッズが落ちるパドック解説」を幾度となく演出。相馬眼は独創性に溢れており、現役トラックマンの追随を許さない。専門紙を引退した後もブレーンを広げており、美浦トレセンでは地獄耳とさえ謳われる。家族同然の付き合いをしている現役関係者は数知れず、内外ともに認める美浦競馬サークルの顔である。