専門紙・勝馬の看板TMとして一時代を築き「美浦の地獄耳」という異名が付く程の聞き屋が
築き上げた人脈を駆使し、五感とツボを刺激する自信の一頭をズバッとお届けする。
ダートで底を見せていないアノ馬に注目!
2009/11/7(土)
競馬ラボ限定コンテンツ
パドック解説でお馴染みの相馬眼だけではなく、美浦の地獄耳という異名どおりに聞き屋としても有名な当人。築き上げた超人脈を駆使し、五感とツボを刺激する穴馬をズバッとお届けします。
平成21年11月7日(土)
ダートで底を見せていないアノ馬に注目!
今週はアメリカ競馬最大の祭典・ブリーダーズカップが現地時間の6、7日にカリフォルニア州サンタモニカ競馬場で行われる。なかでも注目度が一番なのが、デビューから13連勝しているゼニヤッタ(米国牝馬)の動向だ。次のレースに勝てば新記録達成となる。ここで問題なのは陣営がどのレースを使うかということである。14連勝ということを意識するならば、おそらくBCレディーズクラシックに出走してくるだろうが、アメリカでは牝馬としか対戦のないゼニヤッタの評価は今ひとつ。
もしこのレースを勝っても、アメリカ年度代表馬は85年ぶりに牝馬でプリークネスSを制覇した、レイチェルアレクサンドラだろう。そうなると年度代表馬に選出されるためにはBCクラシックに勝つしかない。このレースで男馬を蹴散らして、14連勝を達成すればいい勝負になるな。みんなも注目してほしい。
土曜穴ズバッは東京12Rに出走する6枠8番グリフィンゲート。前走、好位につけて大楽勝。時計そのものは平凡もこれはペースが遅かっただけ。2走前の内容から優に1000万下突破のレベルにある。今週の追い切りでも、ポリトラックで1馬身遅れたが、5F過ぎから一気に加速し抜群のスピード感を披露した。5F・63秒4−3F36秒4、終い12秒5なら上々。今の馬体の充実ぶりから昇級初戦で見劣るようなことはない。カツハル(田中勝騎手)も「前回も非常に楽な勝ち方だった。まだダートで底を見せていないし、ここも期待しています」と強気だった。
相手は、①バロンビスティー、②シャインエフォートが本線。⑦フェイムロバリー、⑩ホワイトヴェールが押さえ。
プロフィール
古川 幸弘 - Yukihiro Furukawa
昭和41年、競馬専門紙「勝馬」に入社。35年もの間、看板トラックマンとして名を馳せた。かねてから、ラジオ日本競馬実況中継で「オッズが落ちるパドック解説」を幾度となく演出。相馬眼は独創性に溢れており、現役トラックマンの追随を許さない。専門紙を引退した後もブレーンを広げており、美浦トレセンでは地獄耳とさえ謳われる。家族同然の付き合いをしている現役関係者は数知れず、内外ともに認める美浦競馬サークルの顔である。