「血統分析」に心血を注ぐこと数十年。東大卒の頭脳と豊富な経験によって完成した独自の理論から導いた自信の『本命馬』と、一発逆転の可能性を秘めた『お宝馬』を披露する。
直近の血統激走馬
- 2月25日 中山11R 中山記念(G2)
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お宝馬☆ドーブネ(10人気) 2着
条件好転の大穴を見抜いた!
- 2月11日 東京11R 共同通信杯(G3)
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お宝馬☆ジャスティンミラノ(4人気) 1着
2週連続で勝ち馬を指名!
【中山金杯】年の初めのためしとて
2016/12/27(火)
★金曜阪神11R 六甲アイランドS◎本命馬 スナッチマインド 3番人気 1着 好位を立ち回って直線は早めに抜け出した。騎手によればソラを使って最後詰められたが、手応えは余裕だったとのこと。重賞も狙える器。
$お宝馬 アイライン 6番人気 13着 直線で挟まれて行き場が無くなったのが痛かった。ただ、反応も鈍く見えて、本調子でなかったのかも。得意の東京に出てくれば見直し。
★土曜阪神11R 阪神カップ(G2)◎本命馬 ロサギガンティア 4番人気 5着 出遅れて位置取りが悪くなった。本来はもう少し前で、一瞬の切れを活かす競馬が得意なのだが、今回はロスを挽回する時点で一度脚を使ってしまい、じっくりタメられなかったのが響いた。着差を見れば、まともならと惜しまれる。
$お宝馬 レッドアリオン 12番人気 15着 3番手と前に行ってしまった。最後バタバタ。論評にもならない内容だった。
★日曜中山10R 有馬記念(G1)◎$本命馬&お宝馬 シュヴァルグラン 5番人気 6着 まず、太かった前走よりプラス2キロだったことが最大の誤算。最終追い日の栗東が濃霧で、万全の追い切りができなかったのではないか(関西馬の多くが増減なしかプラス体重)。それでも4角から直線入るところで一気にマクり、勝ちに行く競馬に出たので、結果は仕方ない。着狙いをしたら3着はあったと思うが、それでよしとなる馬ではない。来年はさらに鍛えて上を目指してほしい。
【今週のポイント】
今回は登録頭数の少ない中山金杯。見たところ、あまり波乱は望めないようにも思えるが…。
本稿執筆時点ではまだハンデが発表されていないが、敢えて中1週のローテを組んできたツクバアズマオー、去年の2着馬マイネルフロスト、久々に現れた上がり馬らしい上がり馬のストロングタイタンが主力となるだろう。血統的には、有馬記念3着以内馬と共通した血統が好走するという面白い現象が続いているのだが、となると今年もマイネルフロスト(キタサンブラックと同じ父)?
中1週空いて、芝は回復し、やや硬めで、時計はソコソコ出ると見る。中山向きの持続力に加え、スピードも必要だろう。絞って年の初めの運だめしを決めたいところだ。
なお東西金杯についての特集コンテンツで、レース傾向や有力馬、穴馬の分析をする予定。正月休みにジックリ読み込んで頂ければ幸いだ。
【次回の狙い馬】
日曜・阪神4R 5着 今回は休み明け。直線ではいかにも反応が鈍くて、次こそはという走りだった。 ソエ明けは狙いの鉄則なので今回が走り頃と見たが、馬がボケていた。新馬戦ではソコソコ強いワンダーブチェックと叩き合っての2着、まともなら すぐに勝てる。次走芝中距離で。
日曜・中山6R 6着 出戻り初戦。前半は付いていけないのがシンガリからだったが、3角から少しずつ上がって行き、直線は大外を回るロスがありながら最後までよく伸びてきた。中央のペースに1回で慣れるかは分からないが、もし1月7日のダート2400mなどに使ってきたら面白い。東京まで空いたら2100mで。
※今年も当コラムをご覧いただき、誠にありがとうございました。来年もよろしくお願い致します。読者の皆さま、良いお年をお迎えください。
プロフィール
水上 学 - Manabu Mizukami
1963年生まれ、東京大学卒業。 初めてレースを目にすることになった1971年の日本ダービーをキッカケに、競馬にノメリ込む。70年代後半から血統に興味を持ち、手製の血統表を作成。以後、試行錯誤を重ねつつ現在に至る。必然と偶然が折り重なる「血統」に魅了され、膨大なサンプルを解析。血統傾向を絶対評価と相対評価に体系化することで、より実践的な予想理論に昇華させている。多角的な観点から競馬を検証する鋭い分析力は、ファンのみならず関係者からも支持を受けており、現代競馬を語る上で欠くことのできない最重要人物である。ラジオ日本「競馬実況中継」メイン解説、雑誌「競馬の天才」など多媒体で活躍中。