水上学の血統トレジャーハンティング


★土曜京都11R 京都牝馬S(G3) ◎本命馬 スナッチマインド 5番人気 3着 去年は直線、勝ったかというところでササってしまったが、今年は不運が。馬群で回りの馬に複数回接触されて馬が下がり、そこから馬がスムーズさを欠いてしまった。直線では猛然と伸びており、いつもの位置取りで競馬ができたら、悪くても2着はあったのは間違いない。無念。

$お宝馬 ベルルミエール 12番人気 16着 寄られて位置取りがスタート直後からずっと悪くなってしまい、終始シンガリ付近で馬が走る気をなくしていた。ノーカウントの一戦。

★日曜東京11R フェブラリーS(G1)◎本命馬 カフジテイク 1番人気 3着 いつもの競馬に徹した。津村騎手は自分の判断を責めたコメントを出しているが、見ている限りはミスはない。しいて言えば、4角で必要以上に外へ出したまま回ってきたところ。根岸Sでの福永騎手は4角までは外へ振らず、直線に入る直前に斜めに走って外へ出しており、コーナーでは無駄なロスがなかった。ただそこも致命的なミスではなかったと思う。 34秒9とダートでは極限の上がりで、小差の3着なら責められない。戦前、一部に馬の能力や脚質、乗り替わりを軽視する声もあったが、どれも見返すだけの走りは見せられたと思う。

$お宝馬 コパノリッキー 6番人気 14着 走る条件は全て揃っていた。復活するならココと見ていたが、自分の競馬をして大敗。確かにペースは速かったが、それでもニシケンモノノフの頑張りを見れば、ここまで負けてはいけない。今回見せ場がなかったということは、もう今後は厳しいということだろう。

【今週のポイント】
春競馬が始まる。中山開幕週は伝統の中山記念。これまでの勝ち馬にも名馬がキラ星の如く並んでいるが、今年から少し意味が変わってくる。新設G1大阪杯を1ヶ月後に控えて、その最重要前哨戦となるわけだ。

これまでは、1600mのG1を目指す馬は、直後には大レースがないのでひと叩きというより、ここで一度シッカリ走っておきたいという意識があったし、千八のスペシャリストは、ここが目標となっていたケースも多かった。ドバイへ向かう馬は八分でどこまでというところ。その八分で勝ち切ったヴィクトワールピサ、ジャスタウェイ、ドゥラメンテなどは日本競馬史に残るスーパーホースだったわけだが・・・。これまではそんな構図になっていたレースだった。

今年からは、大阪杯に全力を注ぎたい馬にとっては、ここはあくまで前哨戦となる。対して大阪杯では荷が重いという陣営にとっては、願ってもない高額賞金ゲットのチャンスとなる。その辺のモチベーションを、ある程度考慮すべきレースとなりそうだ。
次走以降の進路を踏まえての比較に加えて、開幕週でもパワーの要る中山、コーナー4つをこなす器用さの有無も盛り込んで展望してみたい。

【次回の狙い馬】
土曜・東京7R 9着 人気だが休み明け、馬がカリカリしていた。また東京では脚もたまっていない。ひと叩きしての中山なら変わるはず。

土曜・東京7R 9着 暴走気味のペースで飛ばして押し切ったマルターズアポジーの2番手、大外から追走して、ゴール寸前まで2着あったかの態勢だった。昇級戦にして驚異的な粘り。反動は気にする必要はあるが、まともなら近いうちにG3勝ち負けの力はある。 適鞍の重賞がしばらくないのは痛いが、1600mであっても、ダービー卿に出てきたら買ってみたい1頭。血統的にはマイルどんと来いだ。