水上学の血統トレジャーハンティング

土曜中山11R 日経賞(G2)(芝2500m)

◎本命馬
⑫ゴールドアクター
牡6、美浦・中川厩舎、吉田隼騎手

春の天皇賞の前哨戦として、30年以上も同じ位置づけを守っている日経賞。有馬記念との違いは、そのままG1とG2の違いというか、メンバーレベルの問題と、もう1つは前哨戦たる意義にあって、有馬記念ほどスピード要素、瞬発力が要らない。有馬記念も東京に比べれば要らないのだが、それでも全く不要というわけではない。パワーも切れも必要、速さもあればなお良い。しかし日経賞は、パワーの領分がなお必要。となれば、⑫ゴールドアクターで揺るぎないとみる。
有馬記念は、あの強力メンバー相手に勝ちに行く競馬でよく走った。むしろ想像していた以上に強い内容だった。ただ切れの面でサトノに、スピード持続力の面でキタサンに見劣った。今度はこの馬の最大の持ち味であるパワーが活かせる舞台。もともとはダートで上級に上がってきた父スクリーンヒーローに、母方のこれまたダートで通じる馬力が物を言う。

$お宝馬
⑧ジュンヴァルカン

ヤマカツライデンの逃げをマークし、先行してひと脚使えればこの馬が最も面白い。ソコソコ人気にはなりそうだが、それでも良くて6番人気くらいだろう。アザレア賞での負け方からいつかは重賞と目を付けていた馬で、近親にベッラレイア、ジャパンCを勝ったゴールデンフェザントらがいる良質牝系だ。坂のあるコースも得意のネオユニヴァース産駒である。

相手上位は⑬シャケトラ⑨レインボーライン⑭ツクバアズマオー。押さえで⑩アドマイヤデウス⑪ミライヘノツバサ