「血統分析」に心血を注ぐこと数十年。東大卒の頭脳と豊富な経験によって完成した独自の理論から導いた自信の『本命馬』と、一発逆転の可能性を秘めた『お宝馬』を披露する。
直近の血統激走馬
- 2月25日 中山11R 中山記念(G2)
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お宝馬☆ドーブネ(10人気) 2着
条件好転の大穴を見抜いた!
- 2月11日 東京11R 共同通信杯(G3)
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お宝馬☆ジャスティンミラノ(4人気) 1着
2週連続で勝ち馬を指名!
【大阪杯】初代王者は永遠の称号
2017/3/28(火)
★土曜中山11R 日経賞(G2) ◎本命馬 ゴールドアクター 1番人気 5着 道中3番手を絶好の手応え、いつ抜け出そうかという感じも、直線で追われても反応しない。後ろの馬に次々抜かれて5着まで転落。 見ていても分からないし、騎手も全く分からないというコメント。有馬記念の反動の疲れがまだ抜けていないのか、あるいはその疲れをオーバーホールで癒したために競走モードになっていなかったのか…。いずれにせよ、どうにも分析しようがないのが正直なところ。負けるのは仕方ないが、負け方が悪すぎるし不可解すぎる。
$お宝馬 ジュンヴァルカン 5番人気 9着 スタートでの大きな出遅れに尽きる。後方からの競馬を、この相手でしいられては為すすべなし。よりにもよって、ここでやらかすとは…。
★日曜中京11R 高松宮記念(G1) ◎本命馬 ⑦レッドファルクス 1番人気 3着 馬場はなんとか我慢できるレベルに収まった。内目を立ち回り、直線も内へ突っ込んできた。最後レッツゴードンキとの追い比べで屈したのは先に動いた分で、仕方ない。力は出せている。
$お宝馬 ワンスインナムーン 8番人気 16着 大外からひと脚使って先行、いいポジションにハマったが、同型の馬のプレッシャーに力負け。
これは仕方ない。内枠ならもう少しやれたと思うが、いずれにせよ上位は無理だった。以前退けたセイウンコウセイが勝っているだけに、この馬も本格化すれば重賞常連になるくらいの力は持っているはずだ。
【今週のポイント】
G1昇格、実質は第1回の大阪杯と見ていいだろう。これまではあくまで前哨戦、今年からは本番。道中のペースも変わるだろうし、これまでのデータはあまり参考にはならないと思う。
マルターズアポジー、ロードヴァンドールの参戦で、ペースが締まったものになるのは決定的。中身の濃いレースが見られそうだ。キタサンブラックも、有馬記念より距離が詰まって前が止まりにくいために早めに動く必要があるだろうし、後続から切れを武器にする馬にとっては格好の目標となる分、勝ち切るのは意外と難しいかもしれない。
水曜公開の有力馬分析では、ハイペースへの対応力を血統からも考慮してみる予定である。初代王者の栄光に輝く馬はどの馬か、内回りだけに持続力も重要。思わぬ穴馬を焙りだしてみたい。
【次回の狙い馬】
日曜・中山7R 7着 スタートで大きな躓き、後方からマクって進出し、4角では好位まで上げたが、さすがに脚が続かなかった。ただ脚力は証明できたし、スタートがまともなら、おそらくかなり良い競馬ができたはず。次走も中山を条件に、期待をしたい
日曜・阪神6R 1着 ひと叩きされて、レースっぷりが一変。好位からアッサリ抜け出し、とにかく強かった。さすがシャケトラの半妹だ。ヴィクトワールピサ×シングスピールのパワー配合で、これは面白い。 阪神の内にもう一度使えれば連勝も濃厚、時計の出る京都だと少し割り引きだが、それでも絶対能力で勝ち負けには持ち込めるはずだ。
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プロフィール
水上 学 - Manabu Mizukami
1963年生まれ、東京大学卒業。 初めてレースを目にすることになった1971年の日本ダービーをキッカケに、競馬にノメリ込む。70年代後半から血統に興味を持ち、手製の血統表を作成。以後、試行錯誤を重ねつつ現在に至る。必然と偶然が折り重なる「血統」に魅了され、膨大なサンプルを解析。血統傾向を絶対評価と相対評価に体系化することで、より実践的な予想理論に昇華させている。多角的な観点から競馬を検証する鋭い分析力は、ファンのみならず関係者からも支持を受けており、現代競馬を語る上で欠くことのできない最重要人物である。ラジオ日本「競馬実況中継」メイン解説、雑誌「競馬の天才」など多媒体で活躍中。