「血統分析」に心血を注ぐこと数十年。東大卒の頭脳と豊富な経験によって完成した独自の理論から導いた自信の『本命馬』と、一発逆転の可能性を秘めた『お宝馬』を披露する。
直近の血統激走馬
- 2月25日 中山11R 中山記念(G2)
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お宝馬☆ドーブネ(10人気) 2着
条件好転の大穴を見抜いた!
- 2月11日 東京11R 共同通信杯(G3)
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お宝馬☆ジャスティンミラノ(4人気) 1着
2週連続で勝ち馬を指名!
【日本ダービー】乱世平定の英雄誕生
2017/5/23(火)
★土曜京都11R 平安S(G3)◎本命馬 グレイトパール 1番人気 1着 想像以上に強かった。ハイペースで道中はずっと追っ付け通し、洗礼を浴びたかと思ったが、3角から一気にポジションを上げ、直線入口では先頭に並びかける。そこからもう1回噴射して4馬身ちぎった。衝撃の内容で、中距離ダート界に新星が登場した。残る課題は、交流G1で地方競馬の深いダートをクリアできるかどうか。
$お宝馬 ピオネロ 9番人気 4着 2着クリソライトを選んでいなかったので、3連複や3連単は無理だったのだが、それでもこの馬が3着なら、少しはお役に立てる可能性があった。それだけにハナ差4着は痛かった。狙い通りによく走ってくれたと思う。
★日曜東京11R オークス(G1)◎$本命馬&お宝馬 ハローユニコーン 12番人気 14着 直線のスピードが足らないことは承知で本命にしたので、大敗も想定はしていたが、レースどうこう以前に、異常な発汗とイレコミですでに終わっていた感が強い。しかも乗りなれた田辺騎手が落馬事故で、急遽の乗り替わり。力を出せない一戦になってしまった。 いろいろな面で成長が必要で仕切り直し。うまく育てば、下半期には重賞に手が届く馬に育つくらいの素質はある。 なおオークスの結果自体は、3つ巴としたソウルスターリングとモズカッチャンで決まっており、至極順当だったと思う。
【今週のポイント】
皐月賞が終わっても行方が見えず、混戦のまま迎える今年の日本ダービー。皐月賞も青葉賞も、さらにプリンシパルSまでもが史上最速レベルで決まっており、高評価レースが軒並み揃っている点も、勢力図の濃淡を見えにくくしている1つの理由だろう。幸い、東京は木曜から金曜に少量の雨が降る程度、週末は曇りベースの晴れマークがついた。馬場に泣く馬が出ないようなのは何よりだ。
アドミラブルは青葉賞の呪縛を解けるのか、高速決着の皐月賞はダービーに直結しないというジンクスをアルアインやペルシアンナイトが打ち破るのか、サトノアーサーは前代未聞のローテーションを克服するのか、見所も十分だ。
個人的には、オークスで1つのヒントを感じたこと、さらに意外とパワーが重要なレースとなりそうな予感がしていること、この辺を手掛かりに攻めようかと考える。
水曜更新の有力馬診断では、なるべく多くの馬を取り上げるよう心がけてみたい。逸る心を押さえて綿密に検証、これを忘れぬように自分に言い聞かせている。
【次回の狙い馬】
日曜・京都11R 10着 今回は脚部不安明けで久々の競馬。太め感は薄かったが、道中は全く反応しなかった。もともと中京巧者で、ここを叩いて狙いは夏の中京だろう。本来現級上位の力があり、こんなものではない。
日曜・東京8R 4着 スタートがポコンとしてしまい、後方から早めに挽回に行ったが、砂を被って嫌がるシーン。外へ出して距離ロスがありながら、直線は目立った伸びで前に迫った。メンバーレベルも高いレースで、脚力は高い。次走は確実に勝ち負けだろう。
プロフィール
水上 学 - Manabu Mizukami
1963年生まれ、東京大学卒業。 初めてレースを目にすることになった1971年の日本ダービーをキッカケに、競馬にノメリ込む。70年代後半から血統に興味を持ち、手製の血統表を作成。以後、試行錯誤を重ねつつ現在に至る。必然と偶然が折り重なる「血統」に魅了され、膨大なサンプルを解析。血統傾向を絶対評価と相対評価に体系化することで、より実践的な予想理論に昇華させている。多角的な観点から競馬を検証する鋭い分析力は、ファンのみならず関係者からも支持を受けており、現代競馬を語る上で欠くことのできない最重要人物である。ラジオ日本「競馬実況中継」メイン解説、雑誌「競馬の天才」など多媒体で活躍中。