「血統分析」に心血を注ぐこと数十年。東大卒の頭脳と豊富な経験によって完成した独自の理論から導いた自信の『本命馬』と、一発逆転の可能性を秘めた『お宝馬』を披露する。
直近の血統激走馬
- 2月25日 中山11R 中山記念(G2)
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お宝馬☆ドーブネ(10人気) 2着
条件好転の大穴を見抜いた!
- 2月11日 東京11R 共同通信杯(G3)
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お宝馬☆ジャスティンミラノ(4人気) 1着
2週連続で勝ち馬を指名!
【エプソムC】出世レースか?エプソムC
2017/6/6(火)
★土曜阪神11R 鳴尾記念(G3)◎$本命馬&お宝馬マイネルフロスト 7人気 3着 終始3番手、なんとか折り合いをつけて、直線も上がりを使い、何とかスズカデヴィアスの追撃を封じた。よく走っている。納得の好走。
★日曜東京11R 安田記念(G1)◎$本命馬&お宝馬 ブラックスピネル 10人気 18着 テンの入りはさほど速くなかったが、そこからが緩まずに1000m通過57秒1。前が総崩れになる流れで3番手、この展開では厳しかった。ロゴタイプの逃げはもちろん想定していたが、前年と真逆の流れに持っていくとはこちらも塵ほども考えていなかった。 しかも直線ではさらにコンテントメントにぶつけられて、騎手が立ち上がるシーン。これで完全に戦意喪失したようで、そこからは追っても全く伸びずで、離されたシンガリ負け。今回は展開と事故双方で力を出していないのは明白。得意の状況でないと走れないのだろう。
【今週のポイント】
ダークシャドウ、クラレント、ジャスタウェイ、エイシンヒカリにサトノアラジンと、近年の連対馬を見れば、その後出世する馬を意外にコンスタントに輩出しているエプソムC。毎日王冠と同じ舞台ながら、毎日王冠ほどメンバーレベルが揃わないことを考えると、これはまさに優秀な出世レースと言える。
明確な傾向は4歳馬が圧倒的に勝ち切る傾向にあること。今年もアストラエンブレム、タイセイサミット、マイネルハニー、デンコウアンジュと人気所がいるが、対しての勢力が高齢馬というのが面白い。マイネルミラノ、ヒストリカル、フルーキーらも支持を集めそうだ。まずはこの世代間比較、そして4歳については今後のスケールも想定すべきかもしれない。
さらに、前から粘り込む馬が何か1頭、馬券になることが多いという点も大事なポイント。これらを下敷きに、血統面の要素を絡めて買うべき馬を探したい。
【次回の狙い馬】
日曜・阪神12R 4着 今回は休み明け。出負けして、挽回しにいったら馬が掛かり、ちぐはぐな展開になってしまった。それでも直線いったんは止まりかけながら、ゴール前また伸びている。やはり相当能力は高い。ここを叩いて次走はさらに走れる。
土曜・東京8R 3着 今回はこれまでにない先行力を見せてしぶとく粘った。ただ、東京の直線はやや長すぎた感もある。血統からは小回りも行ける馬で、福島ダート1700mなら最適の舞台となりそう。新潟1800mまで空いても問題なし。チャンスはすぐ来るだろう。
プロフィール
水上 学 - Manabu Mizukami
1963年生まれ、東京大学卒業。 初めてレースを目にすることになった1971年の日本ダービーをキッカケに、競馬にノメリ込む。70年代後半から血統に興味を持ち、手製の血統表を作成。以後、試行錯誤を重ねつつ現在に至る。必然と偶然が折り重なる「血統」に魅了され、膨大なサンプルを解析。血統傾向を絶対評価と相対評価に体系化することで、より実践的な予想理論に昇華させている。多角的な観点から競馬を検証する鋭い分析力は、ファンのみならず関係者からも支持を受けており、現代競馬を語る上で欠くことのできない最重要人物である。ラジオ日本「競馬実況中継」メイン解説、雑誌「競馬の天才」など多媒体で活躍中。