- 4月7日 阪神11R 桜花賞(G1)
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本命馬◎アスコリピチェーノ(1人気) 2着
土日の重賞まとめてゲット!
- 4月6日 中山11R ニュージーランドT(G2)
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お宝馬☆ユキノロイヤル(9人気) 3着
2週続けて激走馬を大抜擢!
最後まで前が残る新潟外回り芝
2009/9/5(土)
最後まで前が残る新潟外回り芝
2009/9/5
【新潟10R 弥彦特別 (芝・外回り2000m)】
注目馬 ⑬スリーロールス(牡3、栗東・武宏厩舎、内田博騎手)
この夏の新潟開催は、例年の馬場推移とは全く異なり、とうとう最終週(函館の代替としての裏開催6日間は残っているが)まで外差し馬場にはならない模様。3連続開催とあって、馬場整備が入念だったことと、例年のように開幕週に高速馬場が出るコンディションにはせず、芝を長めに設定して路盤を守ったことが、その主な理由だろう。 だから、直線の長い外回りコースにしても、かえってスローになる分、前が残った。先行した馬も徐々に外へ張り出してきて、プチ直線競馬のような絵が見られたのが特徴だ。
もちろんそうは言っても直線は長いわけで、速い上がり脚を使える馬でないと厳しい。これらを加味すると、阪神や京都の外回りで、上がり33秒4、33秒8という脚を連発してきた⑬スリーロールスが信頼できる。
しかも、その脚を先行して使えるのがなおさら外回り向き。戦ってきた相手を見ても、アイアンルックとは0秒4差、ロードロックスターとは0秒2差。しかも、新馬戦はアンライバルドに0秒5差。つまり、「伝説の新馬戦」といわれるアンライバルド、リーチザクラウン、ブエナビスタの次がこの馬だったということ。これなら、ハンデをもらわなくても十分通用する。
新潟外回り御用達血統のダンスインザダークが父、そしてダンスに次ぐ外回り向きのロベルト系ブライアンズタイムを母父に持ち、兄スリーオリオンも新潟実績がある。ステイヤーとしての資質は高く、ここで勝つよ うなら菊花賞の伏兵足り得る馬だと思う。
相手筆頭は新潟得意の④ダイワオージー。そして変わり身ありそうな⑥マイネルーチェ、⑩ヒカルマイステージ、同じダンスインザダーク産駒の⑪ハイフェイム。あとは前走の内容が濃かった③トウショウデザート。なお①メイショウベルーガは意外に外回り向きではないと見て軽視。
プロフィール
水上 学 - Manabu Mizukami
1963年生まれ、東京大学卒業。 初めてレースを目にすることになった1971年の日本ダービーをキッカケに、競馬にノメリ込む。70年代後半から血統に興味を持ち、手製の血統表を作成。以後、試行錯誤を重ねつつ現在に至る。必然と偶然が折り重なる「血統」に魅了され、膨大なサンプルを解析。血統傾向を絶対評価と相対評価に体系化することで、より実践的な予想理論に昇華させている。多角的な観点から競馬を検証する鋭い分析力は、ファンのみならず関係者からも支持を受けており、現代競馬を語る上で欠くことのできない最重要人物である。ラジオ日本「競馬実況中継」メイン解説、雑誌「競馬の天才」など多媒体で活躍中。