2016年の阪神JSでJRA史上初の同一重賞7年連連対記録などJUMPレースの顔として活躍する高田潤騎手。 そして、ファンサービスの積極性は競馬界一とも噂される熱き男の生の声をお届けします!
大記録⁉︎達成(^◇^;)
2022/7/15(金)
高田潤です!!
先週は小倉で、久しぶりに勝利を挙げることができました(^^)/
勝ってくれたサトノパシュートと関係者の皆様に大感謝です( ; ; )
少しサトノパシュートの話をしますが、
パシュートは今年の2月に小倉の全く同じコースで大敗していますが、先週は快勝してくれました!!
なぜ同じコース,同じクラスでここまで差が出てしまうのか!?
これを説明していきたいと思います。
2月のときは道悪に脚をとられていつもの走りが全く出来ずに大敗してしまいました。
その時は、良馬場でした。
そして、先週勝ったのは重馬場です。
なぜ道悪が苦手な馬が、重馬場で勝って良馬場で負けるのか。。
これは以前、当コラムで少し話したことがあると思いますが、
同じ道悪と言っても、
開幕週などで芝生が綺麗に生え揃っている状態で雨が降って重馬場不良馬場になっている場合と、
何週にも渡って使用していて芝状態がボコボコに掘れている荒れ馬場があります。
後者の場合は、芝生の緑色が見えないほどの超荒れ馬場だったとしても、天気が良く、馬場が乾いていれば良馬場発表になります。
どちらも道悪馬場と言ったり、時計がかかる馬場と表現されます。
パシュートの場合は、芝が綺麗で掘れていなければいくら雨が降っていても重でも不良でもいつも通りに走れます。
しかしその反面、ディープ産駒で綺麗なフットワークのパシュートは、ボコボコに掘れて荒れた馬場は何度も躓き上手く走れません… めっぽう苦手としています。
ですので、道悪が苦手とひとくくりに言っても、良馬場だから、重馬場だからという理由で成績が左右されるわけではありません。
また、逆にボコボコの馬場をめっぽう得意としている馬もいます。
競馬新聞ではどちらも道悪と表現されることが多いので、馬券を買われる皆さまは、どういった馬場が得意な馬なのかもぜひ参考にしてみて下さい!!
そして、先週のサトノパシュートの勝利で、ジャンプレースにおける私自身の連続完走記録が217走となり、大昔の過去の記録が残っている範囲では新記録となったみたいです!!
地味な記録かもしれませんが、馬,オーナー並びに関係者の皆様の為にこれはずっと拘ってきた事なので本当に嬉しい記録です!!
僕が生まれる遥か昔の1961年の記録を更新できた事を誇りに思います(^^)
こういった記録を記事にしていただけて、ありがたいです。
数にして約2000個の障害を飛び続け、600km以上の距離を走り続けてくれた馬達に感謝しています !!
600kmというと栗東から小倉までの距離よりも長いですからね(^_^;)
この217走の間に、落馬してカラ馬で走る馬に絡まれたり、目の前で落馬があったりとアクシデントも何度もありました。その度に自分が騎乗している馬が上手く回避して助けてくれました。
本当に馬に何度も助けられた結果の記録だと思います。
本当に馬たちに感謝感謝です。。(T_T)
日々、しっかりと愛情をもって馬と接することを心がけてきましたので、きっとその気持ちが馬にも伝わったのかな…とも思っています。
どうしようもないアクシデントはつきものですので、この先何度も落馬することはあると思いますが、これからもしっかりと馬と向き合い、記録も継続していければと思います。
プロフィール
高田 潤 - Jun Takada
1980年11月3日生まれ、大阪府出身。
1999年に松田博資厩舎所属から騎手デビュー。デビュー当初から、平地・障害の垣根を越えた活躍を続けると、2006年にはドリームパスポートで神戸新聞杯を制覇。これが平地重賞初勝利となった。
一方、2008年にはキングジョイとのコンビで中山大障害を制し、キャリア初のJG1勝ち。2013年には待望の障害リーディングに輝いた。
また、2009年には師匠である松田博資師の元を離れ、フリーに転向。2012年にも生涯の伴侶を得るなど、公私ともに充実期を迎え、障害競走の次代を担う存在として更なる活躍が期待される。