2016年の阪神JSでJRA史上初の同一重賞7年連連対記録などJUMPレースの顔として活躍する高田潤騎手。 そして、ファンサービスの積極性は競馬界一とも噂される熱き男の生の声をお届けします!
勝つことの難しさ
2022/10/14(金)
高田潤です!!
先週、阪神のジャンプオープン戦で騎乗しましたグレートバローズは、1番人気に支持されたものの最下位…という結果に終わってしまいました。。
僕自身も期待をしていたし、このクラスでもやれる!という自信もあったのですが、、、
競馬で勝つことの難しさ、1着でゴールすることの難しさを改めて痛感しました。
前走の小倉であれだけ強い走りをしてくれたグレートバローズでしたが、昇級戦となった今回の阪神では飛越が乱れ、ついて回るのがやっとの状態でした…
馬の状態も良かったですし、昇級戦もあまり関係ないと思いますので、正直なところ敗因という敗因がわかりません。。
敗因が本当にわからない…ということは、競馬サークルにいると少ないことでは無いですが、
この問題に直面したときに毎回、「ん〜〜、馬が喋れたらなぁ…」と思ってしまいます。
実際に馬と喋ることが出来れば解決できる問題はたくさんあると思いますが、現実、馬は喋ることができません…
これはホースマンとしての永遠のテーマではありますが、だからこそそこにやり甲斐がある。というか、競馬の面白さがあるとも思います。
皆さんもそうだと思いますし、どの世界でもそうだと思いますが、やはりいつの時でも現状に満足せず、日々勉強だな思います。
ただいつまで悔しがっていても仕方ありません。時間は待ってはくれません。 前に進むしかありません。
グレートバローズはこんな馬では無いと思いますので、また次に気持ちを切り替えて、しっかりと馬と向き合い、陣営と協議して、本来の走りを魅せられるように精進していきたいと思います。
そして今週は!!
東京競馬場でジャンプ重賞『東京ハイジャンプ(J•G2)』が行われます!!
僕が思うには、
ここ10年くらいみても一番強いメンバーが揃ったのではないかなと思います。
絶対王者のオジュウチョウサンももちろん参戦しています!!
そんな超豪華なメンバーですが、僕も騎乗していますので、いい走りが出来るように集中していきます!!
東京競馬場のジャンプ重賞のコースはコーナースタートとなるため、枠の有利不利が大きく、直線には全競馬場で唯一の4つの連続障害が待ち受けていますので、展開や馬のリズムも非常に大事になってきます!!
その辺りのジョッキーの駆け引きなども注目してみていただければと思います!!
プロフィール
高田 潤 - Jun Takada
1980年11月3日生まれ、大阪府出身。
1999年に松田博資厩舎所属から騎手デビュー。デビュー当初から、平地・障害の垣根を越えた活躍を続けると、2006年にはドリームパスポートで神戸新聞杯を制覇。これが平地重賞初勝利となった。
一方、2008年にはキングジョイとのコンビで中山大障害を制し、キャリア初のJG1勝ち。2013年には待望の障害リーディングに輝いた。
また、2009年には師匠である松田博資師の元を離れ、フリーに転向。2012年にも生涯の伴侶を得るなど、公私ともに充実期を迎え、障害競走の次代を担う存在として更なる活躍が期待される。