今週から2週間はまた小倉競馬がお休みとなる。暑さ対策なのだろうが、今は全国どこでも過去最高を記録する地球温暖化時代。お盆頃まで競馬はお休みでもいいは素人考えか。

今週は新潟は名物アイビスサマーダッシュ。電光石火の千直も面白いが札幌のここも生きのいい3歳馬が出走。観るに値するレースだ。昨年の覇者、テルツェットの鞍上は今年は池添J。札幌開催となってのクイーンSで3勝はトップタイの勝ち鞍。昨年はオリンピック開催の影響で函館開催だった。札幌ではたしてどうなのか。桜花賞ハナ負けのウォーターナビエラが参戦。52キロは大きなアドバンテージである。オークスはいろいろ有り過ぎた。小廻りコースの1800ならそう心配は要らぬ。ローザノワールの2番手と絶好のポジションだ。同じ3歳馬、ウインエクレ-ルは51キロ。キャリア3戦で引き出しはまだまだある。他に伏兵馬も多く乱戦混戦は免れそうもなさそうだ。


【中京記念の回顧】

22年7月24日(日)小倉11R 中京記念(G3、芝1800m)
  • ベレヌス
  • (牡5、栗東・杉山厩舎)
  • 父:タートルボウル
  • 母:カフヴァール
  • 母父:デュランダル
  • 通算成績:21戦5勝
  • 重賞勝利:
  • 22年トヨタ賞中京記念(G3)

上半期の重賞では1番人気馬の勝利があまり多くなかった様な記憶がある。サマーシーズンに入っても堅くおさまる気配はなく、函館開幕週の函館スプリントSでのナムラクレアの勝利のみ。7月はまだ勝てていない。だからこそ、この中京記念でのファルコニアが1番人気の支持でその流れを切ってくれるだろうと思っていた。前走のGⅡ、マイラーズC3着の実績ならこのメンバーでなら押し切ってくれるものと。

4コーナー手前で川田Jの意の儘に上がって行く勢い、穴人気している福永Jシャーレイポピーよりも明らかに勢いが違うファルコニア。4コーナーを廻る時は内には逃げたベレヌスだけ。カーブの廻り方も良く、廻りきったらいちばん前に居るものだと。

ところがである。逃げたベレヌスが二の脚を使ったのか、まだ水を開けられたまま。鞍上のステッキで叱咤激励されたファルコニアだが伸びがもうひとつ。逆にゴールが近づくにつれ前との差よりも後続との間がつまってくる。外を強襲のカテドラル並んでゴールに入ったがスローで観る間もなく完全に劣勢であった。その2頭の間が狭くなったのかミスニューヨークが手綱を抑えるシーンもあった。結果は綺麗なベレヌスの逃げ切り劇だった。59秒9の1000通過はそう早いペースではないが、後半5Fに11秒台を並べる切れを要求する競馬で重賞初勝利となった。

ベレヌスとのコンビで芝の4勝全てで手綱をとったのが西村淳Jだ。そう言えば西村淳Jは昨年の金鯱賞でもギベオンでの逃げ切り劇を演出と思い切りのいい競馬で結果を出している。22歳と若さが眩しい。3番人気カイザーミノルはパドックからテンション高め。レースも5番手の絶好位も掛り気味だった。休み明け2戦めのコルテジアもまだ復調途上か。トップハンデで今村j騎乗のカデナはいい脚を使うもこの展開では仕方なし。ベレヌス、中2週で小倉記念に出走があるのか。