これだけ面白そうな札幌記念はそうないだろう。確かに白毛馬2頭の話題もある。ソダシがハーブスターに続いての3歳馬の勝利した昨年に続いての出走。あのラヴズオンリーユーを破っての勝利は強かった。ハヤヤッコは初勝利以来の芝での勝利を函館記念でやり遂げた。その勢いのままでの札幌記念参戦だ。先週の小倉記念もあのお馴染みの勝負服が快勝。老雄、マカヒキにアイスバブルと何と4頭出しの金子ブランドだ。

そしてジャックドールとパンサラッサの強烈逃げ馬の競演である。どちらが先手を主張するのかもポイントであろう。これが大きく馬券の行方を決める筈。そして外国帰りの初陣となる2頭、グローリーヴェイズにユーバーレーベン。グローリーヴェイズはルメールが初めての騎乗となる。共にこの1年以上、国内での勝ち星こそないが常に上位を賑わしている実力馬だ。後は枠順と空模様だろう。大人になったソダシに全幅の信頼をする。

【小倉記念の回顧】

22年8月14日(日)小倉11R 小倉記念(G3、芝2000m)
  • マリアエレーナ
  • (牝4、栗東・吉田厩舎)
  • 父:クロフネ
  • 母:テンダリーヴォイス
  • 母父:ディープインパクト
  • 通算成績:15戦5勝
  • 重賞勝利:
  • 22年小倉記念(G3)


ゴール前でマリアエレーナが5馬身もちぎって勝っているのを観てなかった。画面に映らない右の方を。そう、カデナを見続けていた。不満の声を出しながら。《何で、あんな外へ膨れるんだ!》と。道中は馬群のいちばん後ばかりを観ていた。《こんなに行けない馬だったか?。そんなに硬いのかカデナは?》とつぶやく。3コーナー過ぎからダブルシャープがマクって行く。そのワンテンポ後をあがって行くカデナ。4コーナー手前では《少し外を行き過ぎでないか?》と。やっぱり直線へ入って来た時に馬群から2馬身ぐらい離れた外を通っていた。それもどんどんと外へ膨れている様だ。左ステッキで矯正していたが。馬はベテランである。これは鞍上の若さしかないだろう。それも含めて競馬かも知れぬが。ちと未熟な今村Jの騎乗だった。期待するだけに残念だった。

今さらだがマリアエレーナの、そして母テンダリーヴォイスの成績を調べてみた。母は福永Jで桜花賞、松山Jで秋華賞と二度のGⅠ出走。2勝で終わった。その1番仔であるマリアエレーナにはエルフィンSで初めて松山Jとのコンビ。桜花賞出走は叶わずの春を経て、夏に再び騎乗。中京、小倉の2000芝で連勝。その時以来の今回の騎乗となっての快挙。2000以上に距離延長し8戦で4勝、2着2回、3着1回。唯一の着外が京都記念の8着。それでもコンマ5秒の負けだった。今になってこの成績を知る様ではアカンな~。この足跡を辿ると勝つべしくして勝っているのかとも。後で気がつくタメゴロウだ。

そして2着のヒンドゥタイムス。鞍上に香港の名手、ホーJを迎えた時点で好走が可能だったのかも知れない。そしてジェラルディーナ、このもどかしさが嫌いで馬券の軸にできなかった。前走でもう払拭したのかと思ったが、ジェラルディーナはジェラルディーナだった。今後も心して扱わねばなるまい。げに競馬は難しいと・。